【無料掲載】2017明治安田生命J1リーグ第15節・ジュビロ磐田戦[名波浩監督(磐田)][監督コメント]

○名波 浩監督(磐田)
大きなポイントが3つあります。ひとつは前節ガンバ大阪という素晴らしいクラブに3-0で快勝できたことで強く自信を持てたと思います。ふたつ目は1-2で逆転されたあとにもうひとつの点を取られずに、しぶとく守れたこと。そして最後は3点目、4点目を取る意識が非常に強かったことですし、交代選手が決めたことでチームのモチベーションもすごく上がったんじゃないかと思います。以上の3つが試合のポイントになったと思います。

 

立ち上がりからわれわれのほうが前がかりにアクションを起こして、コレクティブにできていました。スライド、縦ズレの連動も非常にスムーズで、前半の終了間際にCKで点を取られるまではわれわれのゲームだったと思います。そこから68分にわれわれが同点ゴールを決めるまでが浦和の時間帯だったと思いますし、そこで逆転されたことは反省点ですが、浦和にはやはり2点目、3点目を取る力があるのだなと感じました。

なにはともあれ、俊輔という大黒柱をケガで失っている状況なので、周りで見る方やサポーターの方々の中には浦和が2点差、3点差をつけて勝つだろうと、思われていたかもしれませんが、それを覆そうと試合に臨みました。選手たちが勝つための道筋を示して、前節ガンバに勝った経験を生かして戦ってくれたことをありがたく感じています。

 

Q 松浦選手が結果を残しました。先発で使われている時期は結果を残せず、切り札として使われる中で結果を残しました。彼に対しての評価をお願いします。

A 序盤戦のリーグ戦で6、7試合出ていて、ギャップで受けることや推進力を出すことはやってくれていましたが、彼の悪い癖というか、特徴のひとつに2カ月・3カ月プレーヤーで、そのあとは少し休養を取らないとハイパフォーマンスを出せないといった中で、ベンチからも外して、トレーニング後にコンディションを上げるためではなく、独自で走らせるようなこともさせてきました。その中でいろいろと感じたのか、居残り練習の中で若い選手に声をかけることや基本練習なども先頭に立ってやってくれました。僕自身、彼への思いが強過ぎたがためにいろいろな仕打ちをしましたが、よく跳ね返して良いパフォーマンスを発揮してくれました。

 

Q 1-2のあとよく耐えたという話をされていましたが、そのときはどんなプランで試合を変えていこうかと考えていましたか?

A 5バック気味になりがちで、浦和も選手交代をしてくる中、局所局所で5バックになることは仕方がないと思っていました。向こうの距離感は特にわれわれの左サイドで、通常のサイドよりも3メートル幅を取ってしまったので、3メートル内側に意識を持たせることと、ボランチが最終ラインに吸収されると、ボールアプローチに行けなくなるので、ボランチには吸収されず通常のスタートポジションにいるようにと指示する中で、なんとか守れたのかなと。3点目を取られる雰囲気もありましたし、浦和に点を取られてしまうだけの攻撃のクオリティーを発揮される場面もありましたが、カミンスキーを中心によく守ってくれたと思います。

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