【一部公開】鈴木啓太引退試合[鈴木啓太][記者会見]

◯鈴木啓太
今回、引退試合を開催させていただき、この1試合を作る大変さ、普段、選手ではない方たちがどういった動きをして、どういった働きをして選手たちがピッチに立つことができるのかということを改めて知って、すごいなと感じました。

選手はもちろん、ピッチ上で躍動することが第一の仕事で、そういうことを気にする必要はないのかもしれませんが、僕自身がこの数カ月、引退試合を開催するということに関わってきたことで、本当に大変だなと思いました。だからこそ、今日の試合では、僕自身が選手としてできることを一生懸命やろうと心に決めてピッチに立ちました。

今回、同窓会というキーワードでSNSであったり、クラブの方であったり、たくさんの人にご協力いただいて、盛大に引退試合が開催されて、感謝の気持ちでいっぱいです。

試合では、僕に点を取らせてくれるために、多くの忖度と言うんですか(笑)、それがあったように感じましたけど、個人的に1試合で2ゴール取ることはなかったので、非常に嬉しいですね。本当であれば、もっと現役の選手だったり、質の高いプレーを見せられる選手たちがいたと思いますけど、なにせ引退後の選手たち、それは僕も含めてですけど、そういった選手のおもりがあって、合わせる動きに多少戸惑っていたのかなと(笑)。もう少し僕らがレベルを上げられれば、お客さんたちにも、サポーターたちにも、もっと良いサッカーが見せられたかなと思います。

ただ、僕にとっては本当に幸せな時間でしたし、サッカー選手として、こんな幸せなことはないと感じながら(プレーしました)。今日の引退試合を自分の胸にしまって、これを活力にして次のステップ、ステージに進みたいと感じました。

Q ご両親への言葉は?
実は今日、両親と一緒に手を繋いで、エスコートピープルの先頭で入らせていただきました。もちろん、家族に対して感謝の言葉、思いはあります。ここでお話しすることでもないのかなという気持ちもありますが、直接は言いづらいこともあると思うので(話します)。僕にとって両親は一番のサポーター、ファンであって、一番僕のサッカーを見てくれていた人です。その人たちに自分のサッカー人生の集大成、自分のやってきたこと、自分で言うのもおかしいですけど、こうやって愛してもらったことを伝えられたことは親孝行になったのかなと。

そして本当に、サッカー選手としてはこれで最後だけど、今まで本当にありがとうと。ただ、両親は僕のセカンドキャリアをとても心配しているので、早く心配させない形を見せたいです(笑)。これからもよろしくおねがいしますと伝えたいです。

Q こんな試合にしたいというイメージや心配事はあったが?

(残り 2201文字/全文: 3311文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »