ビハインドを覆せず、アウェーゴール差で敗退【島崎英純】2017YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦・セレッソ大阪戦レビュー

阿部と興梠がスタメンに復帰

 浦和レッズのスタメンにはキャプテンの阿部勇樹、エースFWの興梠慎三が名を連ねた。一方で、堀監督は前回のYBCルヴァンカップ準々決勝第1戦から中3日でDF遠藤航、田村友、MF矢島慎也、菊池大介の4人を連続で先発させている。ちなみに遠藤、菊池のふたりは8月19日のJリーグ第23節・FC東京戦から5試合連続の先発である。また矢島も8月23日のAFCアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦・川崎フロンターレ戦から4試合連続の先発。この間、浦和はミッドウィークの試合を含めた連戦を戦っていて、堀孝史監督はターンオーバーを駆使しながらも自らの『色』を落とし込むべく独自の采配を施してきた。

 また、今回のC大阪との第2戦では浦和ユース所属で2種登録の橋岡大樹を先発に抜擢する一方で、第1戦で先発させた伊藤涼太郎をベンチからも外した。今季のルヴァンカップはU-21

枠のレギュレーションが設けられたが、堀監督は今回、その対象選手に橋岡を抜擢したわけだ。また橋岡の前方に位置する右サイドアタッカーには平川忠亮を立たせている。そしてキャプテンの阿部とボランチでコンビを組ませたのは長澤和輝と、堀監督はチーム全体の選手層を見極めながら様々な選手を登用する策で重要なカップ戦に臨んだ。

(残り 4965文字/全文: 5509文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3 4
« 次の記事
前の記事 »