【轡田哲朗レッズレビュー/ACLソウル戦】移籍後初ゴールに笑顔の駒井善成 ポジションを争う選手たちへの強い気持ちを乗せたプレー
轡田哲朗(取材・文)
因縁のFCソウル戦に必死で保ったメンタルのバランス
浦和レッズが5-2で勝利した28日のFCソウル戦で、前半終了間際に浦和での加入後初ゴールを決めたのが駒井善成だった。ボランチで先発していた駒井は、右シャドーの李忠成がペナルティーエリアの幅ほどに開いて中央に作ったスペースに迷いなく飛び込むと、そのパスを受けて右足を振り抜いた。冷静にコースを突いたシュートはネットに収まり、歓喜の瞬間になった。
「いや、もう、サポーターの皆さんの歓声が嬉しかったですよ。こうやって喜んでもらうためにサッカーをしていると言ってもいいし、そのために努力をしているわけですからね。去年の映像を見ても、チャンスは転がってきていたので、後はもう決めるか、決めないかでしたから。シーズンが始まって早めに取れてスッキリしましたよ。ゴールを決めて勝つのがどれだけ嬉しかったのか思い出しましたね」
平日開催とあり2万人にも満たない埼玉スタジアムだったが、そのゴールで爆発する歓声を浴びる快感をついに味わった。昨季の浦和を振り返れば、攻撃的なポジションである両ワイドと1トップ・2シャドーで出場機会を十分に得た選手で、ゴールが無かったのは彼だけだった。昨季の秋くらいから「そろそろ決めないとね」と話していたのも記憶に残る。少なからず、プレッシャーから解放されたのだろう。
(残り 1444文字/全文: 2018文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ