李忠成が今置かれた立場での在り方について語る【こぼれ話】
(Report by 河合貴子)
散り行く桜を前に自分自身と向き合っていた
桜の花は、散り際が美しい。風に舞い散る花びらに心を奪われ、水面に浮かぶ花筏に風情を感じる。大原の桜も散り時を迎えた。試合前日だと、選手たちは移動時間などに追われて散り行く桜の花を楽しむ余裕もない。だが、4月14日は、FC東京戦の前々日ということもあり、晴れ渡った春の陽気の中で散り行く桜を楽しむ選手たちの姿があった。
遠藤航選手や菊池大介選手、長澤和輝選手、高木俊幸選手たちは、居残りランニングの後のクールダウンのストレッチをお花見をしながら行っていた。
「綺麗だなあ」と思い、たった1人で桜の花吹雪に身を任せるように横になり楽しんでいたのは、李忠成選手であった。
李選手が横になっていたのは、隣接する大原中学校を挟んで練習場に沿って植えられている桜が、風に乗って舞い散る絶好のポジションであった。
「心を空っぽにできるでしょ?!煮え切った自分の頭の中をクリーンにできる。一番、良い場所でしょ。今の季節にしか味わえない。「特等席、良く知っているなあ」って平さんに言われた」とご満悦な笑顔を浮かべていた。
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