割り切った闘いで15試合ぶりの完封勝利も柏木から苦言も【河合貴子 試合のポイント/明治安田生命Jリーグ第21節甲府戦】
(取材・文)河合貴子
柏木の虎の子の1点を守りきる
猛暑の中、集中切らさずに割り切った闘いで15試合ぶりの完封勝利だ!!
5分のアディショナルタイムが重くのし掛かってきた。途轍もなく長く感じる中、浦和の勝利を告げる高らかな笛が中銀スタジアムに鳴り響いた。
19分、柏木陽介選手の技ありゴールが決まり、この虎の子の1点を浦和は守り切り1-0で甲府を下したのだ。なんとリーグ戦15試合ぶりの完封勝利であった。そして、FCインゴルシュタット04へ移籍する関根貴大選手を勝利で送り出すことができた。
台風一過で真夏の太陽が刺すように照りつけ、日中の最高気温が39度と猛暑に見舞われた8月9日。キックオフの19時になっても、ピッチの中の暑さは変わらなかった。
暑くて息苦しい感じがする過酷な状況で、前半は浦和が主導権を握り、後半は甲府が主導権を握り、両チームの選手は集中切らさずに良く闘ったと思う。ただ違いは、柏木選手が「サッカーをやっていて一番気持ち良い瞬間だった」と清々しい笑顔で話すほどのスーパーゴールが決まったことと、甲府の決定的なチャンスを浦和は身体を張って防ぎコンパクトな守備をして守り切ったことである。
(残り 3269文字/全文: 3766文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ