堀体制での初スタメンに意気込んだ李忠成 ピッチ上で見せたR・シルバとの違い【轡田哲朗レッズレビュー/明治安田生命Jリーグ第23節FC東京戦】
(取材・文)轡田哲朗
サッカー選手にとって実力を示すべきタイミング
浦和レッズが2-1で勝利した19日のFC東京戦は、雷雨によって2度にわたってキックオフ時間が延期になるという試合前から波乱含みの状況だった。浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァン杯、天皇杯とリーグ戦を含めた全ての大会を残していることもあり、仮に試合が実施できなければ代替日程を探すのも非常に難しい状況に陥っていただろう。さらに言えば、このゲームはクラブが小中高生のチケット価格を安くするキャンペーンを張っていただけに、そのチケットの取り扱いも含めて普通の延期よりも負担が大きい状況だった。そう考えれば、1時間遅れといえども予定通りの日程で試合を消化できたのは今後に向けても助かる要素の一つになった。
5日の大宮アルディージャ戦から、スルガ銀行チャンピオンシップのシャペコエンセ戦を含めれば公式戦4試合目となった堀孝史監督の指揮下でのゲームだが、初めてスタメンに起用されたのが李忠成だった。サッカー選手は毎試合、練習も含めれば1日、1日が勝負ではあるものの、特に実力を示すことが必要なタイミングというのは巡ってくる。李にとっては、このFC東京戦がそのタイミングだったと言えるだろう。
李自身も「堀さんが監督になって初スタメンだったわけですからね。良い守備をして良い試合をしていれば、必ず勝利に貢献できると思っていましたから」と、期するものがある状況で迎えたゲームだった。
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