松沢呉一のビバノン・ライフ

売防法を制定し、維持してきた勢力が「売防法改正」を言い出した意図を見抜け-松沢呉一 -2,247文字-

買春者処罰を狙う人々が動き出した

 

vivanon_sentenceおそらく意図したものでしょうが、以下の記事を読んでも、この領域に対する理解のない人は具体的内がわからないようになっています。

 

 

売春防止から女性支援へ 法改正への動きが加速

婦人保護事業の根拠法である売春防止法の改正に向けた動きが加速している。

全国婦人保護施設等連絡協議会(全婦連)は昨年末から順次、厚生労働省、法務省、内閣府に同法改正の要望書を提出。人権保障、自立支援の視点での改正が必要だとしている。

この動きを広げようと、東京都社会福祉協議会婦人保護部会(会長=阿部千恵子・救世軍新生寮施設長)は1月24日、都内で集会を開き、約120人が参加した。

「婦人保護事業は女性を支援するものだと言えないところがつらい」「若い女性は婦人保護施設を刑務所のようなところだと思い込んでいる」——。集会に参加した都内の婦人相談員らは、現状を報告した。

集会には同事業にかかわる福祉関係者のほか、性産業に従事する女性、民間シェルターの運営者などさまざまな立場の人が参加。シンポジストの戒能民江・お茶の水女子大名誉教授らが法改正の必要性を説明すると、会場から発言が続いた。

福祉新聞

 

 

これをそのままハフィントン・ポストが転載。意味をわかって転載しているのかな。

そして、おそらくは意味もわからないまま、Facebookでシェアする人々。中にはこれが歓迎すべきことだと思ってシェアしている人たちもいるのでしょう。意図をわかってそうしているならまだしもとして(これはこれで問題ありですが)、意図を理解しないでそうしているのなら、誰がこのシンポジウムをやったのかをちゃんと見るべきです。記事に書かれているんですから。

 

 

next_vivanon

(残り 1888文字/全文: 2635文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ