松沢呉一のビバノン・ライフ

ゲイのセックスワーク事情-台北報告 雑談編 9(松沢呉一) -2,526文字-

同性婚がもたらす由々しき事態-台北報告 雑談編 8」の続きです。

 

 

 

台北のゲイ・セックスワーカーに聞く

 

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台北のセックスワーカーのサポート団体COSWASには、ゲイのセックスワーカーも参加しています。彼は大学生で、笑顔がメッチャかわいいんですよ。今回の台北旅行でもっともキュンとしたのが彼です。近頃、男の子にしかキュンとしないのは歳のせいかな。歳をとると同性にばっかりキュンとするようになるって話はあんまり聞かないですけどね。

彼は、台湾でゲイのセックスワーカだけのネットワークを作るのは難しいと言います。COSWASがあるので、その必要はないとも言ってましたけど、その事情をひと通り聞いてきました。

以下はワークショップの間に立ち話をした内容ですので、細かなところは正確ではないかもしれないことをお断りします。

台湾では売買春は合法、しかし、行政が許可した地域のみで認められ、現在、どこの自治体も許可地域を認めていないため、条例上は、すべて非合法という、ねじれた状態になっており、COSWASは台北市政府に売春許可地域の設置を求めているわけです。

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そういう状態の中で、台湾における個人交渉以外の合法の性風俗業種はマッサージ店です。1時間コースだとすると、55分マッサージをして、最後の5分で、チャチャッと手コキをしておしまい。韓国エステ等でよくある手法です。ここまでであればマッサージ業の範囲に留まる。

ゲイ向けの性風俗も、合法なのはここまで。マッサージの技術は問われても、手コキはついでのサービスなので、客もそこに重きを置いていない。手で抜くだけにいまさら手の抜きようがなく(うまい! というほどでもない)、対してマッサージで手を抜くと客からクレームがつくんだそうです。そこは技術と真剣さが求められる。

法的にそこまでしか許されないという事情もありつつ、客からすると、「ただのマッサージに来たつもりなのに、うつらうつらしている間に、チンコまでマッサージされてしまったぜ」という心理的な逃げが用意されている業種なのかもしれない。

※写真は雨の中、街頭での行動を続けるCOSWASの面々

 

 

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