日米ライブチャット比較-毛から世界を見る 18- (松沢呉一) -2,789文字-
「CAM4の魅力を語る-毛から世界を見る 17」の続きです。
日本と米国のライブチャットの違い
ざっと見たところ、日本のライブチャットは、利用者が全員等しく課金されます。お試しの無料サービスはあるとして。そこから出演者に、アクセスに応じたギャラが払われます。
この間、「サイゾー」の取材の際に聞いたところでは、トップクラスでは月に百万円以上稼ぎだすそうです。すげえ。そんな一人にインタビューをしたそうなので、次号の「サイゾー」をお読みください。人数が同じであれば、全員に課金する方が確実に金を得られるわけです。
対して、CAM4では、前回書いたように、原則無料です。出演者のギャラはチップです。米国にも課金制のところはあると思いますが、CAM4同様のライブチャットが多数ありますから、よっぽどメリットがないと、利用者はわざわざ最初から金を払うところには行かないと思います。
この方式では、より多くの人を集めることができます。人が集まれば広告もとりやすく、有料会員になる人も増えて、それで運営されているのでしょう。
なぜ日本ではCAM4タイプは成立しないのか
それぞれにメリット、デメリットがあるわけですけど、日本では、チップ制はほとんど無理だろうと思います。
理由として以下の3点が挙げられます。
出る側のリスクが高い。
警察に目をつけられやすい。
日本人はチップに向かない。
まず第一点目ですけど、「日本の動画投稿者は顔出ししない」で数字を出したように、日本人は顔出しを避けます。サンプル数が少ないですが、海外と比較すると、極端に顔出しを避ける数値が出てしまい、カウントして私も驚きました。
この時は、アマチュアによる音楽ものの動画を対象としたのですが、どんなジャンルを対象にしても同じような結果が出ると思います。
※エロ画像が出てきますので、18歳以上の方のみ先にお進みください。
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