同性愛者と障害者と老人が生きやすい台湾—選択肢が多い社会はいい社会 1-(松沢呉一) -2,429文字-
台湾の同性婚が一歩前進
12月26日、台湾で同性婚を実現する民法改正案が司法法制委員会を通過しました。今なお反対派が騒いでいるため、楽観はできないながら、このまま行けば、来春にはアジア初の同性婚が実現しそうです。
※これはスクショなので、リンク先で観てください。無様な反対派の様子もわかります。
すぐそこでこんなことになっているのに、あんまり日本では注目されていないような気も。「ビバノンライフ」でも、台湾のことを書くとアクセスが激減します。なんだろな、これ。
私も偉そうなことは言えないですが、それでも関心は持ち続けています。「なぜ台北のパレードはああも大きくなったのか」はずっと気になってまして、日本に来ている人たちに事情を何度か聞いています。「台湾同志遊行」の動画は毎年観てましたし、「高雄同志大遊行」の動画を観て、「葉永鋕事件」のことも、細部はともあれ、知ってました。
あの国には学ぶべき点がいっぱいあることに気づいていない人が多いのではなかろうか。すぐ近くにあるのだから、学んだ方がいいと思います。欧米だけが海外ではありません。
台湾のことは読まれないので、Facebookで書くに留めて、こちらでは触れるのをやめておこうと思ったのですが、そうすっと興味を抱く人が増えない。理解が深まらない。どうせ年末年始は読む人が少ないことでもあるので、これまで書かなかったエピソードを書いておきます。
修学旅行は台北がオススメ
「冬の台北は熱かった」に一行だけ書いたように、台北には日本からの修学旅行生が多数来ていて、とくに西門は、買い物をする修学旅行生でごった返していました。
私らと同じホテルにも修学旅行生が泊まっていました。団体用の安い部屋があるのかもしれないですが、通常であれば、シングルが日本円で一泊一万円以上のホテルですよ。生意気かと思います。
彼らもそうでしたが、九州の高校が多いようです。九州から京都や東京に行くより、台湾の方がいいと思うなあ。飛行機代はたいして変わらないので、九州以外の学校も、修学旅行は台湾がオススメです。あんな高いホテルを使わなければ、国内よりかえって安いでしょう。
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