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松沢呉一のビバノン・ライフ

一人称に「僕」が多用される理由—アイドルって面白い 6(松沢呉一) -2,568文字-

2017年02月17日17時17分 カテゴリ:音楽アイドルBiSH音楽アイドル連載アイドルって面白いことば女言葉


演歌のすんごいところ—アイドルって面白い 5」の続きです。

 

 

アイドルの曲を初めて歌った夜

 

vivanon_sentence先日、東京レインボープライドの代表である山縣真矢さんの50歳の誕生日会があって、BiSH「オーケストラ」の話題を何人かに振ったのですが、東京レインボープライドのスタッフたちはこの曲に気づいておらず。

昨今、若い世代はテレビを観ず、ラジオを聴かず、音楽はYouTubeが勧めてくるものか、SNSで人が推薦するものを聴いていることが多いので、タコ壷化します。

SNSを見ればわかるように、同世代の証として懐メロを語り合うことが多くて、若い世代でも、カラオケは中学高校時代に歌ったものしか歌えないのがよくいます。懐メロ嫌いの私の方がよっぽど新しいものを仕入れています。

誕生日会のあと、何人かでカラオケに行き、私は「オーケストラ」を歌って、さらにこの曲を伝導しました。初めて歌ったのですが、ずっと聴いていたので完全にマスターしてます。一部振り付けも覚えていたので、これもやっておきました。「泣いたあの坂道」のところと「この空だけ」のところ。

ただ、キーが高すぎて、高音が出し切れませんでした。次回はキーを落として、もっとうまくやります。

BiSHを初めて歌っただけじゃなく、アイドルの曲をカラオケで歌ったのはたぶんこれが初めてです。我が人生においては記念すべき夜でした。

なお、このカラオケをやっている時に、ヘラクレス太田が、ネイキッドロフトで深夜イベントをやるとの情報が携帯に入ってきて(この時は携帯を持ってました)、急遽駆けつけたのですが、カラオケをやって疲れて眠かったので、急に入る気がなくなり、入口の写真だけ撮って帰ってきました。ひどい。

 

 

今の悩み

 

vivanon_sentenceこの「アイドルって面白い」シリーズを始めた段階では、「ライブまでは行く必要はないべ」と思っていたんですけど、ブクガとBiSHのライブは行きたくなってます。

今現在、私の最大の悩みは、BiSHのファンクラブ「Smells Like Teen Spirits」に入るべきかどうかってことです。ライブのチケットはファンクラブ先行販売なので、確実にライブに行くためには入らざるを得ない。ファンクラブ限定グッズも気になります。

Perfumeのファンクラブに入っている知人によると、テレビの公開録画に行けるとか、限定映像が観られるなどの特典がいろいろあるので、ファンとしては入らないわけにはいかないらしいんですけど、ファンクラブって入ったことがないので、年会費が6,480円というところで、ずっと悩んでます。

「ビバノンライフ」の購読も、年間計算すると、そのくらいになりますが、必要な時だけ購読して、すぐにやめることが可能なのに対して、ファンクラブは先払いだし、入ったら入ったでライブに行って、限定グッズを買うことになって、年間万単位の出費は覚悟しなければならない。そこまでしないんだったら、ファンクラブに入る必要もない。

そこまですべきかどうか決めかねており、このシリーズは、そこがクリアされるまで休憩します。

休憩の前に、一点だけ書いておきたいことがあります。人称の問題です。「女の一人称」については。「女言葉の一世紀」シリーズでも取り上げるので、今回と次回、アイドルの曲における人称について見ておきます。

 

 

「僕」と「君」

 

vivanon_sentence現在のアイドルの曲では、「僕」という一人称、「君」という二人称がムチャクチャ多い。ブクガもBiSHもおそらく全曲そうですし、秋元康の歌詞もしばしば「僕」と「君」です。

 

 

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