ノゾキからオナニービデオへ—オナニーを見たがるヘルス嬢 2-[ビバノン循環湯 215] (松沢呉一) -3,622文字-
「オナニーを見たがるヘルス嬢 1」はこちら。
私のおっぱい、そこじゃないです
オナニーを見たがる女子というだけでも珍しいのだが、ラブホのノゾキをやっていた女子中学生の話は妙にそそるところがある。ジャージを着た女子中学生を生身で見てもなんとも思わないが、話として聞くと想像をかきたてられるのである。
「ちょっと興奮してきたな」
「そろそろオナニーしてくれますか」
「おっぱいを揉みながら、もうちょっと話を聞きたい」
「あ、私のおっぱい、そこじゃないです」
私はバスタオルをめくって、下に手を入れていた。
「ああ、ごめん、興奮しすぎて間違えた」
「私も興奮してきちゃったから、そのまましてください」
彼女は触りやすいように脚を開いた。
「私もしますね」
彼女も手を伸ばしてくる。
「大きくなってますよ。こういう話、好きなんですか」
「ノゾキじゃなくて、ナプキンをして自転車に乗っている君を想像したら興奮してきた。意外なところにツボがあった」
「今日はするぞと思うと、自転車に乗っている時に濡れてきちゃうんですよ。あ、どんどん大きくなってます」
「君も濡れてるぞ」
「いろいろ思い出しちゃって」
「それはいつまで続けていたの? もしかすると、今もやっていたりして」
「中学三年生の時だけです。最後は見つかっちゃったんですよ。裏の山から降りて行ったら、電気がついていて、人影が見えたので、今日はあそこにしようと思って近づいたら、窓がガラッと開いて、裸の女の人がいて、目が合っちゃった。“何してんの”って聞かれて、“落し物をしました”って」
「そんなところで落とし物をしないだろ、普通。ナプキンを落としたのかよ」
「そうなんですけど、他に何も言葉が出てこなくて。そう言ったら、“子どもは来ちゃダメ”と怒られたんだけど、その後ろに男の人がいて、あとから考えると、たぶんバックでやっていたんだと思うんですよね」
※歌舞伎町のホテルを見て回ったのですが、1階の道に面したところに窓があるラブホは数えるほどしかありませんでした。ここに出した写真の窓はおそらく客室ではないと思います。ここは角地にあって、角地にあるラブホの場合は別として、両サイドや裏側に建物があるラブホでは、建物に面したところに窓があるため、道路からは見えず。歌舞伎町以外の場所も見たのですが、繁華街にあるラブホはどこも同じ。都内でも、八王子あたりの高速沿いにあるラブホだと別スタイルがありそうですが、車がないとなかなか行き着けない。
オナニーの原点はすでに廃墟
敷地が狭い町中のラブホだと、一階はフロント(人がおらず、自動で部屋に入れる方式では、パネルのスペース)やエレベーターホール、駐車場等になっており、ホテルによっては飲食店が入っているので、一階には客室のないホテルも多い。
あるとしても、客室は奥になっていて、外から見えるところに窓はない。窓があってもパネル等で塞がれているか、窓があっても開かない。
露出系の人たちが裸を見せてしまうためであり、これを露骨にやっていると通報されて、公然わいせつで逮捕されてしまうし、ラブホも取り調べられて商売にならない。
それでも窓を開けられるホテル、ベランダに出られるホテルもあって、露出癖があるわけではなくても、「せっかくだから」とベランダに出て、いたしたことは私もある。対面に高い建物がなく、フェンスが高いため、道路からも見られないことを確認してのことだが。
対して、彼女が覗いたモーテルは裏が山だったために、窓が開けられるようになっていたのだろう。
「たぶんその人はおっぱい触られていて、私は心臓をバクバクさせながら逃げてきました」
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