都民ファーストの躍進で記録達成—日本の女性議員率 2-(松沢呉一) -2,682文字-
「ゴキブリコンビナートと「安倍帰れ!」—日本の女性議員率 1」の続きです。
女性候補が目立った選挙
私は銭湯を巡って都内各地に行くわけですよ。都議会議員選の掲示板を各区で見ているうちに、ふと気づきました。今回、女性候補が多くないか?
これが気になりまして、投票が終わって結果が出たあと、区別に候補者、当選者のリストを作り、女性候補率を調べてみました。
区単位で見ると、率にばらつきが大きいのですが、たとえば杉並区は候補者12名のうち女性6名、定員6名中当選者の3名が女性。候補者も当選者も半分は女性なのです。
ここだけを取り出して、前回見たIPU(Inter-Parliamentary Union)の順位リストに照らし合わせると、世界第三位です。杉並区を日本中に広げればいい。日本中が高円寺。
中央区は定員1名ですけど、立候補者5名中2名が女性候補で、当選は女性ですから、当選者で見ると100パーセント。世界一。
杉並区、新宿区、渋谷区、世田谷区、中野区、港区、文京区、練馬区、足立区、江東区、中央区が女性率3割以上。
おそらく記録達成
改選前の都議会は定員126人中25人が女性議員でした。19.84パーセント。今回の立候補者259名中64名が女性で、24.71パーセント。当選者 127名中36名が女性でした。28.34パーセント。
ことによると市町村議会、区議会レベルでは過去にあったかもしれないですが、都道府県議会では最高記録だと思います。
表かグラフにしようとも思ったのですが、こんなグラフが公開されてましたので、拝借しました。
NPO法人Mielka「都議選の結果をグラフで可視化してみました」
28.34パーセントを前回見たIPU(Inter-Parliamentary Union)の順位リストに照らし合わせると、ルクセンブルクと並んで世界第51位です。エストニア、カナダ、フランスなどはそれより下ですから、とやかく言われなくなります。
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