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松沢呉一のビバノン・ライフ

米国セブンシスターズの場合—日本の女性議員率 7-(松沢呉一) -2,480文字-

2017年07月17日7時52分 カテゴリ:教育大学女子大社会問題性差別連載日本の女性議員率米国選挙


韓国・梨花女子大と比較する—日本の女性議員率 6」の続きです。

 

 

米国の場合

 

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韓国・梨花女子大に続き、米国の女子大ってどうなんだろうと思って、セブンシスターズ(女子大として現存しているのは5校)を見てみたんですけど、たとえばニューヨークのバーナード・カレッジでは、6つのコースがあり、政治学、経済学、史学が入っています。

以前、女子は歴史が苦手と書きましたが、史学科でも着々男女比が縮まる傾向があります。歴女ブームの影響もあるのでしょうか。

それでも差はあって、たとえば史学科のある東洋大学を見たところ、文学部全体の女子率は58.1パーセント。英語コミュニケーション学科ともなると70.8パーセント、日本文学文化科で68.0パーセント。

しかし、史学科となると逆転して、43.2パーセントに落ちます。8学科のうち、女子率がもっとも低い。男女比が同程度の大学であれば、もっとこの率は下がるでしょう。

昭和女子大のように史学科(歴史文化学科という名称ですが)のある女子大も存在しますから、法学ほど女子大から敬遠されているわけではないのですけど、政治学、経済学、史学は女性が不得意とされるジャンルです。米国でも事情は同じはず。ここでも「女性が活躍しにくい分野に力を入れる」という発想があるのだと思います。

この発想がないといつまでも変わらんです。

※バーナード・カレッジ制作の”About Barnard“より。以下同

 

 

バーナード・カレッジとコロンビア大学との提携

 

vivanon_sentenceさらに、ここはコロンビア大学と提携をしていて、自校でフォローできないことはコロンビア大学で単位をとることができます。というより、とくに政治学については相当部分をコロンビア大学に依存しているようです。

日本でも同地域の複数の大学の間で単位互換制度が広まってますけど、日本では多くの場合、一般教養の単位を他大学で履修できる制度に留まっているのに対して(ここは詳しくないので間違っているかも)、バーナード・カレッジとコロンビア大学との関係はもっともっと強いようで、大学の表記もBARNARD COLLEGE OF COLUMBIA UNVERSITYとなっている場合があります。

その経緯を全部読むのが面倒なのですが、バーナード・カレッジは法曹界にも人材を輩出していると書かれているので、専門課程でもコロンビア大で履修ができるのではなかろうか(個人で勝手に勉強したり、卒業後に別大学に入り直しているのがいるのかもしれないですが)。

「だったら、最初からコロンビア大に行けよ」って気もしますけど、高校の段階では自分が何に向いているのか、何になりたいのか決断できなかったりもしますので、これはいい仕組みです。

法政大学教授の弓削昭子って人がここの出身らしい。

 

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