青山学院女子短大が消える–日本の女性議員率 10-(松沢呉一) -2,169文字-
「自民党政治学校に集まる男女比—日本の女性議員率 9」の続きです。
青山学院女子短大が学生募集停止
何十年も前には青短の生徒の知り合いもいましたが、以来なんの関係もないながら、青短が生徒募集を停止するニュースには驚きました。
以下は「朝日新聞」から。
昨年、立教女学院短大が募集停止を発表した時にも驚きましたが、青短がこれに続くとなると、もはや短大はどこも存続できないのではないか。現実に数字はそれを物語ってます。この記事にあるように、対策をとっているのですが、それでもダメ。何をしてもダメなのです。
短大数のピークは平成8年(1996)の598校。四年制化、廃校、統合等によって減少し続けていて、平成27年(2015)には346校まで減っています(武庫川女子大学による「女子大学研究調査」による)。平成8年を10として、19年で6割を切ってます。
減少し続ける短大生
青短がそうであったように、学部の廃止、学科の廃止、定員の削減で切り抜けてきている短大も多いため、短大の数よりも生徒数を見た方がより正確に凋落ぶりがわかります。
以下は文科省の「学校基本調査」より。
10年で4割近く減少。年々着実に減っていて、都内の銭湯を見るようです。銭湯の減少を食い止められないように、短大の減少も食い止められないんでしょうね。
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