松沢呉一のビバノン・ライフ

タイムリーなものより普遍性のあるものへ—公開本数1000本達成 [2]- (松沢呉一) -5,116文字-

2年10ヶ月を振り返る—公開本数1000本達成 [1]」の続きです。

 

 

 

ここ1週間のPVベスト10

 

vivanon_sentence前回書いたように、「タイムリーなものより普遍性のあるもの」「目先のPVより長期のPV」に方針を転換して、その上、日々のPVを増やすためには本数が必要というところから、公開本数1000を目指すことになります。

初期はもっともっと記事当たりのPVも期間当たりのPVも多かったのですが、方向転換をしてからはどん底に。しかし、時間が経つにつれて、つまり、本数が増えるに従って、PVが安定してきます。読み通りです。

初期の平均PVが多いのは、数本に1本ヒットするものがあるためです。これが全体を底上げするのですが、それがない日のいわば基礎PVを増やしていくというのがその後の計画であり、この数値は着々と増えていて、「更新をしない日の基礎PV」は初期の2倍から3倍になっています。

では、一昨日までの1週間のPVベスト10を見ていただきましょう(このシリーズは一昨日書いたもので、時制は今日に直してます)。

 

 

前回出した総合ベストテン同様、4位を除いて、5位以下はひとつずつ順位が繰り上がります。

この1ヶ月の間に更新したのは2位「オリンピックはセックスの祭典-毛から世界を見る 40」、5位「会社の女子社員とやりまくり—ズリネタ調査報告 2」、10位「カネヤマシンのオナニー—ズリネタ調査報告 3」の3本です。

だいたいいつも2本から3本が最新のもので、あとはそれ以前に更新したものです。

1日単位で見てもそんなに変わりません。トップは最新のものだったりもしますが、短期のPVは3日程度しか続かないので、1週間単位で見ると、トップも古いものになります。

1位「おまんこ暴動とおまんこ帽—プッシー・ライオットとプッシー・ハット」、7位「プッシー・ライオットの新譜「Straight Outta Vagina」と女言葉の不自然さ」は最近上昇したものです。他のプッシー・ライオット関連もおしなべて上位です。

プッシー・ライオットのことを書いたところでふだんはほとんど読まれず、1週間ほど前に更新した「プッシー・ライオットにどうしても女言葉を使わせたいNME JAPAN—世界のヴァギナ・デンタタ・バンド」はその日のベスト10にさえ入れず、あっという間にアクセスがなくなりました。一昨日の段階で1日のPVは1しかありませんでした。

しかし、これもそのうち注目する人がいて、リンクされたりすると、やっとアクセスが増えて上位に入ってきたりします。

これが顕著に示しているように、今現在のPVは、更新してすぐに読む人たちよりも、どこかで紹介されたり、検索で入ってくる人たちによるものが圧倒的に多いのです。更新してすぐに読むのは購読者が中心で、その先に拡散しにくいため、こうなるのが必然。

「Glass cameo cup (scyphus) fragment」

 

 

定番化する記事の特性

 

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ビバノン・ライフ」の公開ページの右肩に出る「人気記事ランキング」がどういう計算式になっているのか今もわからないのですが、単純な1日2日のPVだけでなく、それ以前のPVを組み合わせたものだと思われて、今現在のベスト5はすべて古いものです。

ここにたまに新しいものが入ってきますけど、新しいものはすぐに落ちるので、新しいものが3本以上になることはまずありません。

ここ最近は1日で4本更新したり、6本更新したりして、ボツ原稿やそれに近いもののわりにはPVはよくて、「ズリネタ調査報告」はどれも平均値以上のPVなのですが、1本たりともここには入れません。

「ハメる」を推奨する—セックスと言葉 2」も更新時は全然読まれなかったのに、今になって上昇してきて、連日多数のアクセスがあります。「ハメる」や「ハメる セックス」で検索しても、延々とエロサイトが出てくるので、ただ検索する人が増えたわけではなく、どこかで誰かが取り上げたのだろうと思います。

このように、更新してから時間が経ってアクセスが伸びるものが常時あります。どこかにリンクされていることが多いかと思われ、これが入れ替わり立ち替わり上位に入ってくるのですが、数日で落ちていきます。

このようなものとはまた違って、長期でアクセスが続くものがあります。これを「定番」と呼んでます。

 

 

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