購読者数を決定するのは何か—公開本数1000本達成 [4](最終回)- (松沢呉一) -4,687文字-
「作戦は完全に失敗—公開本数1000本達成 [3]」の続きです。
結論
2年10ヶ月経った結論を言うと、「有料ウェブマガジンは楽しい」「有料ウェブマガジンはありがたい」。
「ビバノン循環湯」にも多数入ってますが、かつてはタダでネットに書きまくっていたことが今は金になる。ありがたい。
原稿依頼を待つことなく、自分が書きたいことを書いて金になるのは理想じゃないですか。編集者がいるからできる仕事もありますが、昨今、原稿依頼されることもないですから、それを期待することもない。現実にはネットニュースから依頼されたのに、それ用に考えるのが面倒で、とっとと「ビバノン」に出したこともあります。
ただ、このペースで出していくと、毎日この作業に追われてしまって、新たに自分の中でテーマをこなしていく余裕がない。蓄積がなくなるだけ。もっと購読者が増えて、更新ペースを落としたい。もっと購読者が増えれば取材に金をかけることもできます。ましてこれで食えていければ言うことなし。
しかし、それを目標にしてしまうと、「有料ウェブマガジンは難しい」という結論になります。
実のところ、ネットで金を得るのは、ほとんどの場合難しくて、これに限ったことではないのですけど、私なりの方向性を見いだして、ここまでやってきて、結局のところ、いつもの結論に陥っていて、この先どうしたもんか、考えあぐねているところです。
※「Fragment of a Royal Head, Probably Apries」
(残り 4123文字/全文: 4775文字)
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