初めて生で見た陰毛[5]-毛から世界を見る 46- (松沢呉一) -2,444文字-
「初めて生で見た陰毛[4]-毛から世界を見る 45」の続きです。
ハッテン銭湯
「観光視点」とも「日常視点」とも違う「ハッテン視点」というのもあるのですが、これはおおむね「日常視点」とかぶります。ゲイが集まる銭湯はきれいで新しい銭湯が多いのです。新しくなくても、いい銭湯ばかりです。
ただし、ハッテン銭湯は現在ほとんどなくなってます。サウナや露天風呂でチンコをしゃぶっているところに人が入ってきてしまったり、ゲイじゃない人に手を出したりして、クレームがつく。そりゃ、そうですわ。
湯の中でわからないように触っているくらいならいいとして、ハッテンに寛大な私でも、勃起しているのを見せるのはどうかと思いますよ。いるんです、こういう人。
ハッテン銭湯であることが話題になって人が集まっている場合、銭湯としても痛し痒し。今の時代に客が来るのはありがたいとして、クレームがついたり、一般の客が寄り付かなくなったのでは元も子もない。
結果、「注意書きを貼り出す」「頻繁に見回りをする」「防犯カメラを設置する」などの対策をとるようになっているのですが、それでもゲイ率の高い銭湯が存在し、新宿、中野、上野方面に点在します。
男の裸を見られるだけで嬉しいですから、ゲイは銭湯やサウナが好きな人が多く、住民にゲイが多い地域では必然的に集まる銭湯があるわけです。私も中野区の銭湯でゲイの知り合いに会ったことがあります。彼はハッテン目的ではないのですが、やっぱり銭湯が好き。
ゲイが集まるのは深夜が多いので、いっそ時間帯を分けて、深夜はハッテン専用銭湯にすればうまく共存できるのですが、ハッテン場が摘発された例があるように、公然わいせつの幇助で銭湯が捕まってしまいます。営業停止を食らったらたまったものではない。
※萩の湯の暖簾。萩の湯は洗い場にも防犯カメラがくまなく設置されていて、死角はなさそう。ハッテンは無理です。なんで私がそこまでチェックしているんだって感じですが。
ゲイ銭湯さまざま
新宿区ではないですが、新宿駅からもほど近いところにある銭湯は昔から有名なハッテン銭湯で、とくに遅い時間はゲイしかいないんじゃないかってくらいにゲイ率が高い。
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