ヴォルティススタジアム

白熱した試合は延長戦、そしてPKへ~Jユースカップ1回戦鳥栖戦レポート~

今年で24度目を迎えた伝統のある大会、Jリーグユース選手権大会(Jユースカップ)。今大会には全54チームが参加し、一発勝負のトーナメント戦をおこない、日本一を決める。

徳島スポーツビレッジでおこなわれた徳島ヴォルティスユースの初戦は年代別の代表選手やトップチーム昇格が決まっている選手を有するサガン鳥栖U-18との一戦。一回戦からまさに死闘と呼べる、白熱した試合となった。

開始前のベンチの様子

開始前のベンチの様子

2016Jユースカップ 第24回Jリーグユース選手権大会
1回戦
徳島ヴォルティスユース 3-3(延長1-1)(PK2-3) サガン鳥栖U-18
10:00キックオフ@徳島スポーツビレッジ

徳島ヴォルティスユース
GK 1 中野小次郎
DF 3 林優斗
DF 2 佐藤優樹
DF 5 平山翔太
DF 26 久米航太郎
(→80分 MF 17 久次米啓吾)
MF 16 曽根嵩之
MF 8 前田波嶺
MF 28 八木祐哉
(→107分 MF 27 島田祥希)
FW 22 山田誠人
FW 11 藤原志龍
FW 10 桒原呂偉
(→84分 FW 18 岩佐瞭希)
(→91分 MF 9 河野力哉)

SUB
GK 21 乾智樹

スターティングメンバー。主力の3年生をケガで欠き、1・2年生主体のメンバーとなった

スターティングメンバー。主力の3年生をケガで欠き、1・2年生主体のメンバーとなった

徳島スポーツビレッジにて10:00キックオフでおこなわれた徳島ヴォルティスユースの2016Jユースカップ初戦。この日のコンディションは気温25.0℃で、冷たい風が吹き、選手たちにとっては動きやすい気候でおこなわれた。徳島のスターティングメンバーは主力の3年生を怪我で欠き、1・2年生が主体となった。

その中で、良い試合の入りを見せたのは鳥栖。CBとボランチが落ち着いて配球してビルドアップし、年代別の代表、そしてトップ昇格を決めている長身FWの17番田川がボールを収め試合を支配する。5分にはDFラインが一瞬ボールウォッチャーになってしまい、斜めに入った17番田川を捉えることが出来ず、失点してしまう。

早い時間から追い掛ける展開となった徳島だが、相手のボールサイドへの厳しいプレッシャーになかなかボールを落ち着かせることが出来ず、相手の時間が続く。なかなかボールを保持できない展開の中、左ウィングに入った11番藤原にボールを集め、突破を試みるもブロックを崩せずチャンスを作り出せない。

その後もバックラインが安定せず不安定な時間が続くも、徐々にボランチがボールに絡みはじめて良いビルドアップからリズムを掴み、ボールを失った後も素早い前線からのプレスで自分たちの時間を作っていく。すると38分、中盤で弾いたボールが相手DFの頭を越え、11番藤原が体を入れたところで倒されてPKを奪取。これを22番山田がしっかりと決めて前半のうちに追い付いて1-1で折り返す。

背番号22山田のPKで同点に

背番号22山田のPKで同点に

後半は、前半のリズムそのままに試合に入り、立ち上がり1分もしないうちに8番前田が思い切ったミドルを放ち、クロスバーをたたく惜しいシュートを放つ。その後は相手に自由なビルドアップを許し、我慢の時間が続くもしっかりと中央を締め決定的なチャンスを作らせない。逆にブロックを敷いて奪ってからショートカウンターを繰り出し、62分にその形から10番桒原が運び、11番藤原に預け、これを11番藤原が正対するDFをフェイントで外してシュートコースを作り、右足で流し込んで逆転に成功する。

藤原のゴールで逆転に成功!

藤原のゴールで逆転に成功!

その後もボールは支配されるものの、組織的なプレスがはまり我慢強く時間を進めていく。シュートこそ打たれるものの決定的なチャンスを作らせず、最後は鳥栖のパワープレーに耐える時間が続き試合終了かと思われたアディショナルタイム2分。ロングボールを放り込まれ、右サイド深い位置まで侵入されると、グラウンダーの速いクロスに中央のマークを掴みきれず、フリーで22番兵藤に合わされてまさかの試合は振り出しに。90分で決着を付けることが出来ず、勝負は延長戦へ。

90分では決着がつかず、延長戦へ

90分では決着がつかず、延長戦へ

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