ヴォルティススタジアム

『ティーンズ四国ダービー』のみどころ:監督同士の対決、羽地登志晃vs青野大介(2)

前回に続いて羽地監督と青野監督の自チーム・相手チームに対するコメントを含めてお届けします。

まず、試合への意気込みとして羽地監督は「プリンスリーグでの大事な首位攻防戦であり、目の前の大事な1試合であり、四国内で負けたくない相手である愛媛FCとポカリスエットスタジアムで試合が出来るということで、こちらは攻撃的に常に得点を狙って、終始主導権を握るような試合をしたいと思っています。」と話します。

青野監督は「リーグの中で首位の攻防戦であるということと、私たちも選手時代に戦った経験から負けてはいけない相手との試合ということで、アカデミーの選手たちにもしっかりとそういうことが刷り込まれて戦わなければいけない試合だということ(を伝えたい)。
あとは、今までのリーグよりもおそらくたくさんの方に観てもらえると思うのですが、そういう中で少しでも選手たちのプレーが、観る人に何か感動するようなことを与えられるようにプレーできればと思います。」と、四国ダービーを少し意識したコメントをします。

第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会四国大会で対戦した時の様子。

前哨戦となった、6月3日(土)に開催された第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会四国大会では、愛媛が徳島を4-1で下している(⇒詳細)。その結果を青野監督は「前半は守備のところが上手くプレッシャーを掛けて、攻撃も自分たちがボールを持つ時間というのがあって、少し不用意なところでカウンターで失点してしまいましたが、本当に時間帯でいえば凄く取りたい時間帯に2点取ることが出来たというのが大きかったと思います。」と勝因を話します。

逆に羽地監督は「自分たちがやりたいことを出来なかったと思います。それは、しっかりボールを持ち出して数的優位を作ってというところで、少しこの大会のプレッシャーや相手の強さというのがあって、やれなかったと思います」と反省点を話します。

1カ月後の再戦となるだけに、大きく互いの戦術に変更が無いと見るのが妥当でだろう。どういった戦いが繰り広げられるか、非常に楽しみだ。

そんな中、記者会見ではこぼれ話的なものもあった。まず、羽地監督が青野監督の現役時代のプレーを評した後に「それからしたら、今の愛媛FCの選手たちがするプレーは粘り強さや、今日もハットトリックをされてしまった木田選手など、強さがあり凄く良いチームを作っているなという印象です」とコメントした。

すると、青野監督も反応し「さっきの(羽地監督の)話ではないですが、自分の性格から足りなかったことを。いや、羽地くんが細かい(技術的な)プレーが出来なかったというわけではなくて(笑)、もっとストライカー的なところが一番あったのですが、そういうところが僕も逆にハードワークや走るというところをあまり自分に無かったところなので、そういった部分を作り出しているのかな?という気がしています」と、やり取りする場面もあった。

 

現役時代のプレーぶりからは少し離れた感覚のチームを作っているというのも興味深い話だが、今回の対戦は「四国ダービー」であり、熱い好ゲームが期待される中で、サッカーの本質や、監督本来の性格が垣間見える部分もあるかもしれないと期待している。

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