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【マッチレポート】レポート/リザルト◆J1第17節東京対仙台、快勝にも「浮かれすぎずに」(高橋秀人)次を見据える青赤イレヴン。「相手に握らせながらもいつでもカウンターを打てる状況をつくる得意のゲーム運び」(羽生直剛)[3,228文字](2014/07/27)

レポート/リザルト◆J1第17節東京対仙台、快勝にも「浮かれすぎずに」(高橋秀人)次を見据える青赤イレヴン。「相手に握らせながらもいつでもカウンターを打てる状況をつくる得意のゲーム運び」(羽生直剛)

 

7月27日、全国各地でJリーグディビジョン1第17節がおこなわれた。
FC東京はホーム味の素スタジアムにベガルタ仙台を迎えた。三連戦の掉尾(とうび)を飾る一戦は、選手たちが「もう一度上位をめざすためには負けられない試合」と必勝の覚悟で臨んだもの。それは攻守に渡る集中力としてあらわれ、ファーストハーフ45分間だけで3得点。これらのゴールを守り、二試合連続の完封で今シーズンリーグ戦7勝目を挙げた。東京の順位は賞金圏内の7位にまで上がった。
東京は出場停止のエドゥーにかわり、マッシモ フィッカデンティ監督がエドゥーに似たタイプと認める平山相太が先発。またコンディションがよいという理由で羽生直剛が先発メンバーに入った。
序盤こそ交互にチャンスが巡ってきていたが、カウンターが冴え出してからは東京の一方的な展開。18分に左からのクロスを平山相太が頭で決めて先制。33分には難しいワンツーパスのリターンを平山が倒れ込みながらも河野広貴に送り、河野がこれを相手に当てながらも左足で正確に決めて2点め。43分には河野が蹴った右コーナーキックを仙台の選手がクリアし損ない、ファーサイドに流れたところを高橋秀人が右足を振りぬき、強烈なシュートをゴールネットに突き刺す。これで3-0。東京は前半だけで勝利をほぼ掌中におさめた。
セカンドハーフの序盤は危機感を高めた仙台のペース。しかしペナルティボックス内の間接フリーキックからの4本のシュートを権田修一ら守備陣が防ぎきると、仙台が獲りそうな匂いが薄まる。太田吉彰、ウイルソン、赤嶺真吾らの攻撃意欲はうかがえるが組織としての強靭さはあまり感じられず。反対に、東京は河野に替えて東慶悟、武藤嘉紀に替えて三田啓貴、羽生に替えて渡邉千真を送り込みつつ、時折相手をひやりとさせるカウンターを繰り出して仙台を威圧、結局後半45分間も無失点で凌いだ東京が3-0の勝利をおさめた。中断期間中に連日ハードな練習に取り組み、みっちりと戦術を浸透させてきた結果。それは後半戦最初の三連戦を2勝1分けの勝点7を上積みという数字にあらわれた。
高橋秀人は試合後のヒーローインタビューでさっそく「万年中位と言われているがそこから脱却したいので今後も2勝1分けのペースでいく」「もうやるしかないです」と怪気炎。
そのとおり、もうこのままいくしかない。ただ、ミックスゾーンではさすがに冷静な物言いだった。「浮かれすぎずに。前期に獲れなかった勝ちや引き分けがたくさんあるので、それを取り返していくつもりで」
試合後、ベガルタ仙台の渡邉晋監督は「いままではシンプルに相手の背後を獲ってそこへのボールとランニングで相手を押し込むことが多かったと思います。きょうに関してはある程度ボールを動かしながら隙を衝こうという狙いがあったが、立ち上がりから割り切ってシンプルにやってもよかったという反省点がある」と言う。それは大味になってしまった直近の戦いぶりから脱するための取り組みで長期的にはしかるべきトライだが、それが東京との試合で裏目に出てしまった。つまり、東京から見ると敵失の部分がある。だから、高橋のように慎重に、謙虚に、この3-0大勝という結果を少し割り引いて考えるのは妥当なところだろう。
しかし、敵失があったにせよ、仙台を上回っていたのはたしかなことだ。4-4-2のいかにも日本的な新潟と仙台は、イタリア流を身につけつつある東京にとっては与し易い相手だったのかもしれないが、それはそれで、自分たちの戦い方にきっちりはめて勝ったということでの評価はできる。

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