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【今週の小平】レポート◆川崎に圧されそうな東京◆カウンターで得点を◆耐えるのか。奪うのか。神経をすり減らす集中の守備/森重真人、高橋秀人、米本拓司、河野広貴、羽生直剛、マッシモ フィッカデンティ監督[画像満載/4,239文字](2014/09/18)

レポート◆川崎に圧されそうな東京◆カウンターで得点を◆耐えるのか。奪うのか。神経をすり減らす集中の守備/森重真人、高橋秀人、米本拓司、河野広貴、羽生直剛、マッシモ フィッカデンティ監督

4バックとゴールキーパーで5人の攻撃を防ぐ戦術練習に取り組んだ東京ディフェンス陣。最強の矛が最強の盾、川崎の攻撃を跳ね返すか

4バックとゴールキーパーで5人の攻撃を防ぐ戦術練習に取り組んだ東京ディフェンス陣。最強の矛が最強の盾、川崎の攻撃を跳ね返すか

◆川崎に圧されそうな東京
いよいよJ1第24節対川崎フロンターレ戦、“多摩川クラシコ”が20日に迫ってきた。ここのところ白星のないFC東京は川向うのライバルから勝点3を奪えるだろうか?
川崎はフォワードの大久保嘉人とディフェンダーのジェシが出場停止。特に看板広告破壊で二試合の出場停止処分となった大久保の不在は負の影響が大きいはず……と言いたいところだが、欠場一試合めの前節対徳島ヴォルティス戦は、代役の安柄俊が開始5分で先制ゴール。小林悠、レナト、ジェシがつづいて4-0で勝負を決めた。

チームとして、パスをつないで相手の守備を崩す攻撃スタイルを確立させている川崎。ひとりが入れ替わったくらいでは、その根幹は揺るがない。
誰かがボールを持ったとして、パスの精度が高いのはもちろん、サポートに入るタイミングがよく、ポジショニングと距離感がほどよく保たれ、きれいなトライアングルの形成が絶えることがないので、一度川崎にボールを持たれると、なかなか奪いとることができない。

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◆カウンターで得点を
喩えるなら前節、FC東京対ヴィッセル神戸戦のファーストハーフのように、東京が圧される展開になる可能性がある。
当然、東京のディフェンスにフォーカスが当たるが、しかし奪いとったあとには攻撃をしなくてはならない。対神戸戦では中盤が後方に下がり、トップ下の河野広貴までもがディフェンスに戻っていた。そこから少ない人数で前に出て行く。河野がスルーパスを出すものの武藤嘉紀が決められないというシーンがあったが、そもそも人数的にもスペース的にも攻撃手段がかぎられてしまうのだから、ゴールが決まる確率は低かった。

だが、川崎に勝つには得点しなくてはならない。攻撃の鍵を握る河野は次のように言う。
「ボールはあっち(川崎)が持つかもしれないですけど、そうなっても耐えられるようになったし、このチームは。なので、そうなっても、前も集中を切らさないでできると思います。前(フォワード陣)も、カウンターもそうだし攻撃のイメージができている。
もしその繰り返しになったとしても、戻ってまた出て行くというのを繰り返し……ます」

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引いて待ち構えるよりも、前でボールを獲れたらそのときに短い距離のカウンターで一気に攻めたほうが特典の確率は高まるだろう。
「そのときに(点を)獲れたらいいですね(笑)。この前(対神戸戦)も前半を耐えて後半にやっと獲れましたけれども、ああいうがまんの時間にしっかりがまんできるようになった。前も守備をしながらどこかで狙って……。前で獲れたらそのまま行きたいですけど、どんな状況になっても大丈夫かなと思います」

守備に戻ってそこから出て行くことはきついが、上下動を休まない覚悟はできている。
「あのポジション(トップ下)をつくってくれた以上、ぼくはそれをやらなきゃいけないので。きついですけど、もともと体力もないし。でも、それだけはやろうと」
全力で攻守にハードワークをしていれば、ガス欠になるのは当たり前。その前にリードを奪いたい。
「できれば早く点を獲りたいですね。脚もつってしまうし。早く仕留めたい。がんばります!」

◆耐えるのか。奪うのか。神経をすり減らす集中の守備

川崎はJリーグのなかでもっとも主体的にボールを保持するサッカーを成功させているチームだ。風間八宏監督の就任当初は大量失点を伴う敗戦がつづいて批判されたが、ブレずにやりつづけてここまで来た。
多くのJクラブは川崎を相手にしたとき、サッカー強国を相手にしたときに日本代表のような劣勢に立たされる。
そうした状況では、神経をすり減らしながら、集中して一瞬たりとも隙をつくらないような守備をして、そこから一気に攻める爆発力を持ち(2013年にオランダ代表と対戦した日本代表が大迫勇也のシュートによってゴールを奪った試合のように)、立ち向かう必要があるだろう。

インサイドハーフの米本拓司は川崎にボールを持たれるだろう状況に対して次のように考えている。
「自分たちがどう思うかだと思います。割りきって廻させて、そこで一本獲ればいいですし。(サッカーは)廻したほうが勝ちというゲームではないので。最終的に2-1でも、1-0でも、勝っていればいい話だと思う。勝点3だけをめざしてやっていきたい」

一本獲れば、という言い方が米本らしい。
それを聞けば、観る側としては、安易に対神戸戦のようにがまんすればいつかチャンスが巡ってくると思ってしまう。しかしそれは素人考えだった。ボールを保持されたらがまんすればいいというものでもない。高橋秀人は言う。

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