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【今週の小平】試合前々日レポートその2◆2トップに手応え。そして攻撃の核に躍り出た河野広貴は「ここまで来るのに長かった」「ヴェルディから来たときのまんまじゃ、活躍できなかった」と思いを語る/コメント◆渡邉千真、河野広貴(2014/03/22)

◆2トップに手応え。そして攻撃の核に躍り出た河野広貴は「ここまで来るのに長かった」「ヴェルディから来たときのまんまじゃ、活躍できなかった」と思いを語る

 

KAWANO_Hiroki

WATANABE_Kazuma

 
Jリーグヤマザキナビスコカップ第1節で勝利を決定づける1ゴール1アシストをマーク、先発メンバーはおろか2トップのトップ下として一躍、攻撃の核に躍り出た河野広貴、そして前線で彼の前に位置する2トップの片割れ、渡邉千真が、3月21日の練習後、新布陣への手応えを語った。

エドゥーとの2トップが予想される渡邉千真に「最初から2トップがいると相手のセンターバックも意識せざるをえないのでは」と訊くと、「ふたりが前にいたほうがうしろから引き出しやすいし、トップ下がいるからヨコにもボールを動かせる。掴みづらいトップ下が動いていると相手もいやだろうし」と、2トップのメリットが答えとして返ってきた。
そしてその“掴みづらいトップ下”河野広貴は「点を獲る、獲れっていうことであそこに置かれている」と言う。

ゴールを奪うことを期待されたうえでゴールを奪うことは、河野にとってチームへの貢献と自己実現を同時に達成できることを意味する。それは去年までになかったことだ。
しかし「ここまで長かった」という河野に「最初のドリブル禁止から始まり……」と水を向けると、恨みつらみではなく、成長の糧になったことへの感謝がにじみ出てきた。それこそが河野広貴の成長を示すなによりの証拠だった。

「ヴェルディから来たときのまんまじゃ、活躍できなかった」
大竹洋平のそれとともにかなりの無理矢理感があった昨シーズンのボランチ起用の成果である守備の意識は、ヤマザキナビスコカップ対鹿島アントラーズ戦でのサイドへの戻りでも確実に生きていた。組織のなかできちんと機能したうえで優れた技術を披露することができていた。
「おとなになったっしょ。それ、いちばんは。そんな感じです」
おとなへの階段を登った河野広貴が攻撃のアイコンとなる4-1-2-1-2。この2トップ+トップ下の「河野システム」を掲げ、東京は宿敵を迎え撃つ。
河野広貴が決めれば東京は負けない。彼のゴールはただ個人のためのものではなく、チームを動かす勇気になる。

 

 

コメント◆渡邉千真、河野広貴

 
◯渡邉千真の談話

 

――ナビスコで初勝利を挙げ、多摩川クラシコを迎えます。
渡邉千真 いい流れになるようにまた次も勝たないといけないですね。大事な試合になる。

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