【今週の小平】レポート◆鳥栖のロングボールを防ぐ東京の防壁「この2勝じゃ、いままで味わってきたものは取り返せないから。いままでの分を全部取り返すつもりで勝ちつづけて、試合にも出つづけたい」(吉本)◆コメント/吉本一謙、太田宏介、マッシモ フィッカデンティ監督、渡邊千真[4,288文字](2014/04/04)
レポート◆鳥栖のロングボールを防ぐ東京の防壁
明後日4月6日、味の素スタジアムにサガン鳥栖を迎えてJ1第6節を戦うFC東京は、本日4日15時から小平グランドにて一部練習を実施した。
恒例となった「戦術練習まで接近禁止→ゲーム形式になったら通常公開」というだんどり。最後の紅白戦はいつものようにゴールキーパーを含めて11対11のハーフコート、フィールドプレーヤー20人は完全にシャッフルされた状態で誰が先発メンバーになるのか予想がつかない。
しかしマッシモ フィッカデンティ監督の反応をみるかぎり、センターバックに関しては加賀健一と吉本一謙のコンビで決まりのようだ。
森重真人は出場停止。さらに「ヒデ(アンカーの高橋秀人)をセンターバックに起用したのは、そうせざるをえなかった、という事情によるものです」と、あくまでけが人と出場停止で人員が不足したための緊急措置であることを強調。もし報道のウラをかこうとの意図でないかぎりは、加賀と吉本が最終ラインの中央を守りそうだ。
得点から遠ざかっている9番渡邊千真は紅白戦で右斜めからよい角度のシュートを決めたが、これに関しては「練習からアピールしていかないといけない立場なので……。いま置かれた立場は理解しています」と神妙な回答。結果が出ていない現状では、練習と途中出場時に得点を重ねていくほかはないのかもしれない。フォーメーションが3トップなのか1トップ下+2トップなのかのちがいにもよるが、エドゥー、河野広貴、武藤嘉紀という組み合わせになるのか……。
鳥栖と言えば豊田陽平ら攻撃陣をターゲットにしたロングボール攻撃が印象的だが、太田宏介は「やはりロングボールを競ってうしろにこぼれてくるところは気をつけないといけないですね」。そしてここまで出場した二試合が二試合とも勝利と、勝ち運を呼び込んでいる感のある吉本一謙は「ヘディングでは絶対に負けないように。そこでメチャ負けてたら“なんでおまえ出てんだ!?”ってなるから」と、空中戦に絶対に負けないという構えだ。
「この2勝(今シーズン出場した試合の2勝)じゃ、いままで味わってきたものは取り返せないから。いままでの分を全部取り返すつもりで勝ちつづけて、試合にも出つづけたいと思っています」
吉本に気迫が漂う。しかし気合が入っているだけではない。話し合い、コミュニケーションをとる能力も吉本には備わっている。前節でも被PKのシーンでエキサイトする森重真人をなだめていた吉本だけに、そのおおらかさでチームを包み、前向きな活力を与えられるようなプレーを期待したい。
コメント◆吉本一謙、太田宏介、マッシモ フィッカデンティ監督、渡邊千真
○吉本一謙の談話
試合が終わったときにしっかり勝点3が獲れているように、自分のできることをしっかりとやりたいですね。
いままで出場できた試合では結果も出ている。その意味ですごく充実感はある。
試合に出つづけるためにも勝つ。みんなで話し合い、共通した意識をもって90分間プレーしたいと思います。
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