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【今週の小平】レポート◆打倒鹿島の秘訣は?「相手をリスペクトするのも大事なことですけれども、自分たちができることをしっかりと自覚することも大事」(マッシモ フィッカデンティ監督)(2014/07/17)

レポート◆打倒鹿島の秘訣は?「相手をリスペクトするのも大事なことですけれども、自分たちができることをしっかりと自覚することも大事」(マッシモ フィッカデンティ監督)

マッシモ フィッカデンティ監督の表情が明るい。舌も滑らか。6月15日の再始動後、ずっとこの調子だ。日本に慣れてきたのだろうか。
中断前には、Jリーグや日本人選手の傾向を掴んだ旨の発言をしていた。少なくとも監督個人としては、進む方向に迷いがないのかもしれない。

「相手いかんでもありますけれども、時期もそうですし、コンディションにもよります。毎試合がまったく別の試合。同じ選手が残りはしますが、それにしてもメンタルの状態もフィジカルの状態もかわり、まったく同じというわけではない。
その意味では(自分たちに関しては)いまの状態は非常にいい。このあいだの天皇杯での勝利もそうですけれども、チームとして波に乗れてきている。このよさを次の試合で出したい。やっと選手たちもほぼ全員戻ってきましたし、キャンプから非常にいいトレーニングができている。まちがいなくいい試合ができると思っています。相手をリスペクトするのも大事なことですけれども、自分たちができることをしっかりと自覚することも大事です。その意味では自信を持って臨めると思います」(マッシモ フィッカデンティ監督)

ナビスコで勝った鹿島アントラーズとは時期も大会もちがうがどのように戦うのか、そう訊いた答えは上記のようなものだった。

次週23日水曜日にはアウエーでアルビレックス新潟と対戦する。ミッドウイークの公式戦がある“連戦”に対する考えははっきりしている。
「三連戦を乗り切るには? 一試合ごとにしっかりと戦っていくことです。先を見て戦うのはまちがった考え方だと思います。一試合に100%注力する考え方が自分たちの考え方であるべきだと思います」(マッシモ フィッカデンティ監督)

この考え方に近いと受け取るべきか。徳永悠平は次のように言う。
「この三連戦が上にいくか下にいくか、大事なところ。この三試合でそれだけ勝点を獲れるか。最初に獲れれば、いけると思います」

「自分たちができる」今シーズンのサッカーを徳永はどう解釈するのか。いままでは東京が攻めるのを利用されてきたが──と問うと、徳永は即座に返す。
「そういう内容で失点していることが多かったですね。いまは中盤に三枚を置いてアンカーに(高橋)秀人がいて。どちらかといえばガッチリと守った状態からカウンター。いままでとちがう戦いになると思うし、がまん強く相手の隙を衝くサッカーをしたい。
ことしのナビスコもシュートをたくさん撃たれてはいた(16本)けれど、そんなに崩されていないと上から観ていて思ったし、そういう戦い方をできればいいかなと。最後のところをしっかりと守らないといけない。あとはブロックをつくって守れれば。相手も経験はあるとは言っても若い選手が多いし、そういう隙は衝いていきたい。
リーグ戦の最後のような戦い方ができれば。点が獲れない場合であっても、いけると思います」

この新しいサッカーが鹿島相手にどう作用するのかを楽しみにしているのは森重真人だ。

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