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【今週の小平】仙台戦プレビューにかえてレポート◆眼の前の試合にかける全力と、未来を見据えた忍耐。マッシモ東京の確実な1センチ/マッシモ フィッカデンティ監督、高橋秀人、米本拓司(2014/07/25)

レポート◆眼の前の試合にかける全力と、未来を見据えた忍耐。マッシモ東京の確実な1センチ

 

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J1第17節対ベガルタ仙台戦を明後日に控え、マッシモ フィッカデンティ監督は2トップの組み合わせを「河野広貴もいる」とまで言い張り、まだ決まっていないと煙幕を張った。先日の対アルビレックス新潟戦の際には「河野は純粋なトップ下の選手」と言っていたから、彼が2トップに入ってこないことは確実だ。
「あした大事な練習がある。そこで見極める」と言うマッシモ フィッカデンティ監督は、ただし、選考基準については「特にこの時期(暑熱環境下)にはコンディションを重要視する」と明言している。これは2トップがファーストディフェンダーとなり前からプレッシャーをかける戦術を採用している以上、ぶれないところだろう。

「前の選手は立ち上がりから強く行こうとしている」と証言するのは米本拓司だ。前の選手、すなわち2トップやトップ下がハイプレスをかけてボールを奪うことができれば、そこからはショートカウンターとなる。しかしフォワードの体力は無限ではない。
「きつくなってきたら、ちょっと下げよう、と。そこは監督も気を遣って訊いてきます」
こう、米本は言う。いけるときは高い位置でボールを奪う。プレッシングがつづかなくなってきたら、ボールを奪う位置が下がる。4-3系のフォーメーションを採用している今シーズンの特徴として、4-4-2系のときよりもボールを奪う位置が低くなったり高くなったりしている印象があったが、それを裏付ける言葉だと言えるだろう。

「なるべくなら下げたくはないですけれども、フォワードの体力の限界はある。そういうときにかぎって監督はフレッシュな選手を入れてきます」(米本)
途中から出た時にはその役割に応じて前線からプレッシャーをかけ、あるいはボールをキープして「自分たちの時間」をつくり、隙あらば2点目を狙う。この役割を羽生直剛や東慶悟が果たすことでバランスと堅守は維持され、逃げ切りの耐性でゲームを閉じることができるようになる。その背景にはコンディションのよさがある。
「キャンプ中はあまり状態がよくなかったんですが、最近はコンディションがよくなってきた。これを維持していきたい」と東は言う。

彼ら途中出場選手の活躍について米本は「すごく助かります」と言う。
「サブの選手がいなければ、ぼくたちもペース配分を考えてしまって全力を出し切れないはず。彼らがいるから全力でがんばれる。みんないい準備ができている」(米本)

守備のやり方、バランスの保ち方が、だいぶんこなれてきている印象を受ける。米本は言う。

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