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コメント◆マッシモ フィッカデンティ監督、羽生直剛「攻撃が好きな選手、華やかさがある選手が、まずチームのために守備をする、守備の意識を高めて“絶対にやらせないんだ”という気持ちを持てている」(羽生)(2014/08/17)

コメント◆マッシモ フィッカデンティ監督、羽生直剛「攻撃が好きな選手、華やかさがある選手が、まずチームのために守備をする、守備の意識を高めて“絶対にやらせないんだ”という気持ちを持てている」(羽生)

○前方からの守備、後方での守備、試合中の修正──マッシモ フィッカデンティ監督

5試合連続で無失点試合を継続中のFC東京。この理由はどこにあるのか。
J1第20節対サガン鳥栖戦を終え、帰京したマッシモ フィッカデンティ監督に話を訊いた。
「守ると言っても、うしろでブロックをつくるときと、前からアグレッシヴにいくとき、両方の守り方がしっかりできている。そこが非常にうまくいっている点です。よくスペースを消すことができている。
全員攻撃、全員守備が大事です。
長いあいだいっしょにやってきていますので、お互いの共通理解が深まってきていると思います。常日頃からしっかりとトレーニングに取り組み、向上していくことが大切ですね。
この試合では、前の三人、前線から、非常に攻撃的な高い位置でのプレスをすることが目的でした。それが狙いどおりにやることができ、前半と後半のはじめに点を獲ることができました。全員が同じ目的を持ってやってくれたと思いますし、試合中に守備を修正できたことも、勝利の大きな要因です」

要点は前方からの守備、後方での守備、試合中の修正の三つである。これらについて、昨日先発に復帰、バランスの維持に貢献したMF羽生直剛に訊ねてみた。

○羽生直剛の談話

復帰してすぐの先発出場。セカンドハーフの途中でベンチに下がったとはいえ、中盤が攻守にハードワークするサッカーで疲労が残らないはずがない。リカバリーを終えてミックスゾーンに引き上げてきた羽生直剛は「疲れました」と苦笑した。

その羽生に、前からプレッシャーをかけて押し込み、先制点を奪うに到った守備、そして自陣に引いてブロックをつくった場合、相手に廻させるだけでミドルシュートすら撃たせなかった守備、このふたつがうまくいったのはなぜなのかと訊ねると、次の答えが返ってきた。

「まずは、いま仰ったふたつめの自陣に引いたとき、それはいままでの試合のなかで、先制してから、リトリートして一回攻めさせる、カウンターを撃てるという手応えがあったんですね。昨日の試合で(はじめて)、というのではなく。
そういう試合がいままでにあってカウンターを撃てるということを知ったので、引いたときの守りという意味では、そのやり方が浸透してきたのかなと思います。
昨日に関しては……前からいくのは、監督の指示もあって。できるだけ相手陣内でプレスをかけはじめるというのは、どちらかというと、昨日すごく強調したことでした。
立ち上がりの点を獲ってからちょっとくらいまではうまくいった面もありました」

──後半の立ち上がり5分、10分も前からいけという指示だったんですか?
「そうですね、基本的には、相手に運ばれ、クロスがあって、中で混戦になって……というのが、相手のいちばんのストロングポイントでもあったし、それをやらせたくなかったということがあると思います。

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