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【マッチレポート】レポート/リザルト◆J1第22節鹿島対東京、鬼門カシマで劣勢から勝点1を掴む! (2014/08/30)

レポート/リザルト◆J1第22節鹿島対東京、鬼門カシマで劣勢から勝点1を掴む!

無敗は継続

8 月30日、全国各地でJリーグディビジョン1第22節がおこなわれた。勝点33で5位のFC東京はアウエー、県立カシマサッカースタジアムにて勝点39の3位鹿島アントラーズと対戦。ファーストハーフ45分間を終えた時点で2-0とリードされたが、セカンドハーフに入り、エドゥーがPKを決めて追撃。さらに鹿島の途中出場、青木剛が退場して数的有利になったのち、武藤嘉紀が混戦からのこぼれ球を押し込んで同点に追いついた。逆転弾こそ決まらなかったが2-2で終了、負け試合を押し戻しての引き分けで上位のしっぽに喰らいついた。順位は8位に下げたものの5位のヴィッセル神戸とは勝点差1、中断期間明け以降の無敗はつづいている。天皇杯を挟んで再開されるJ1第23節の対神戸戦の持つ意味が少し変わってきた。

鹿島は植田直通、遠藤康、小笠原満男が出場停止。ジョルジ ワグネルが先発メンバーに入った。攻撃面ではドリブラーのカイオ、パスの出しどころとなる柴崎岳が要注意人物だ。もちろんラストパスを決めるダヴィも脅威だが、対戦を重ねて経験を積んでいる森重真人、吉本一謙のふたりが止めてくれるだろうと期待された。

中断期間が明けて以降、再開されたリーグ戦と天皇杯で、キックオフからの15分間を制することによって好結果を叩き出してきたFC東京。
試合は前半、そのとおり、立ち上がりから猛烈な勢いでプレッシャーをかけ、鹿島陣内に東京がラインを上げることでペースを握ろうとはしていた。しかしその狙いは外れた。米本拓司が「パニクってしまっていた」と言うように、東京は鹿島に先手をとられ、精度の高いパスをスペースに通され、常に人数がひとり少ないかのように追い込まれていた。
「主導権を握ろうとスタートしたんですけれど、それで失点したことが大きかった。鹿島のセカンドボールの狙い方、ラインの押し下げ方がうまくいっていた」(羽生直剛)
「前半からかなり飛ばしていく作戦で入りましたけど、結果的には噛み合わず、スペースを与えて、ジョルジ選手とカイオ選手のところもフリーでやらせてしまった」(高橋秀人)

最初の失点後にサイドを抑えるためか、フォーメーションをドイスボランチの4-4-2系に変更、その後4-3-3系に戻すなど試行錯誤したがはまらず、劣勢は覆せなかった。しかし0-2で耐えしのいだことが後半の同点劇を生んだ。

後半は明確に武藤嘉紀が左ウイングに入った4-3-3でスタート。これが相手に圧力をかけ、先手をとって攻め込むキーになった。エドゥーがボールの収まりどころになったことも大きかった。

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