青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

レポート◆J1第28節大宮対東京レポートその2/コメント◆森重真人、太田宏介、渡邉千真、武藤嘉紀、カニーニ、中島翔哉の談話(2014/10/19)

レポート◆J1第28節大宮対東京レポートその2/コメント◆森重真人、太田宏介、渡邉千真、武藤嘉紀、カニーニ、中島翔哉の談話

◯レポートその2
試合の大半はFC東京が制圧していたが、大宮アルディージャは先制後、スペースを消して守りを堅め、東京に決定的なチャンスをつくらせなかった。
そうしたこともあってか、90分間を通して、東京の攻撃はシビアなタイミングでのクロスや浮き球が多め。フィニッシャーにボールが渡った時点では時間もスペースもなく、なかなかいい体勢でシュートを撃つことはできなかった。もう少しじっくりと攻めて崩せば結果は変わっていたかもしれない。中島翔哉の投入後、チャンスメークの質は改善されたが、それでも中島本人が言うように、もっと質の高いチャンスをさらに数多くつくれる時間はあった。
大宮は家長昭博がゲーム全体を考えてボールを持ち、泉澤仁が局面で鋭い突破を見せ、両サイドハーフがよいプレーをしていた。また全体的に球際で激しくいこうという意図が見え、武藤嘉紀へのマークを徹底するなど、ポジティヴな要素は皆無ではなかった。
基本的には東京が優勢、運のなさやJ1でのジャッジが二試合めという主審による不利な判定で星を落とした面もあるが、大宮が勝点を獲った結果にも、それなりの必然性はある。
レフリーのジャッジが原因で勝点を落とす試合は、年に何回かは訪れる可能性があるもの。そうした要因で不利に立たされてもなお相手を上回ることができるよう、チーム全体で試合の機微を感じ取る力を磨いていく必要があるだろう。
失点はレフリーも東京の選手たちもまだ試合が止まっていると考えた時点で大宮の選手がリスタートさせたプレーが起点になっていた。
カニーニは「残念だったのは、チャンスらしいチャンスで相手のゴールを許したのではないかたちで失点したことです。そういったことも修正していかないといけない」と言ったが、まさにボール支配以外の要素で均衡を破られ敗れた試合がこの対大宮戦だけに、技術や戦術ではない部分で得点/失点につながりそうな場面への注意力、察知力を高め、次節以降の試合に臨んでほしいと思う。

◯中島翔哉の談話
逆転したかったのですごく悔しいですけど、またすぐ次の試合があるので、しっかりと準備をしていきたいと思います。
(監督からは)攻撃も守備もしっかりしよう、とだけは言われました。
チャンスを多くつくることが大事ですし、味方も相手も疲れているなかで、個人でいくのか、味方を使っていくのか、判断はしっかりしよう、ゴール前に数多く入っていければ、と思っていました。
(得点できなかったのは)まだまだ実力が足りないだけです。連携もよくなると思いますし、コンビネーションも技術も、攻撃に関するすべてを向上させていかないといけません。
まだ(FC東京に)来て少ししか経っていないので、これから練習を重ねていければ、もっと、自然といいかたちになっていくんじゃないかと思います。
サンフレッチェはきょうも4-0で勝っているしすごくいいチームだと思うので、(22日水曜は)しっかり自分の力を示したいと思います。
(――スタートの位置はインサイドハーフなんですけれども、ワイドというか外側にひらいたり、チャンスをつくるために最適なポジションを探しながら効果的にプレーできたと思うんですけれども。それはどう思いますか?)
そうですか。ありがとうございます。
(笑――自分ではどう思いますか?)
(笑)もっといい位置に行けたと思っていました。もっとゴール前に入っていったりクロスの場面でもっといいポジショニングはとれたと思うし、そうすればもっとゴールに近づいたり、ゴールを獲れたり、そういうことができたんじゃないかと思います。
(――ゴールに直結するプレーで言えばスルーパスがありましたけれども、ああいうプレーをもうちょっと増やしたい?)
そうですね、自分が受けたり、そこでスルーパスだったり。ドリブルで剥がしていったり。状況を見ながらうまくやっていきたい。
(――攻撃も守備もとは言うものの、インサイドハーフというポジションにとらわれず、多くのチャンスをつくりだそうとしていたようですが?)
自分を出したということはその(チャンスの)数を増やしたり、最後の場面で点を獲らないといけないわけですから。そこを求められていたので。守備も最低限はやりますけど、比重は攻撃に置いていました。

◯カニーニの談話

(残り 3215文字/全文: 5029文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ