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【青赤ログ】コラム◆ナビスコ初戦、絶賛された22番のスペースメーキング(2015/03/25)

【青赤ログ】コラム◆ナビスコ初戦、絶賛された22番のスペースメーキング

誰かがボールを持っていたら、その選手がやりやすいように、という感じでサッカーをやっているから。
――羽生直剛

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去る3月18日のJリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Aグループ 第1節で石川直宏が決めた同点ゴールは多くのFC東京ファンを奮い立たせた。そして一部の人々は、その呼び水となった羽生直剛のさりげない「アシスト」をも賞賛していた。途中から出場した羽生の効果そのものを褒めそやすむきもある。あの試合で羽生が考えていたこととはなにか。

「誰かがボールを持っていたら、その選手がやりやすいように、という感じでサッカーをやっているから。それはパスコースをつくってあげるということもそうだし。あの場面で言ったらナオ(石川直宏)がカットインしやすいタイミングをつくる、自分もパスを流してもらって相手がいやなところに一回起点をつくる、というイメージでやっているだけで、特別なことではないですよ。ぼくのなかでは」

プレーヤー自身にとってはごく自然で、特筆しなくてもいいこと。しかし観ている者にとってはそうではなかった。
おそらくナビスコ第1節までの過去二戦、東京の攻撃がノッキングを起こしていたので、ファンはすかっとして、つかえがとれたような得点の光景に喝采をおくったのではないですか?
こう問うと、羽生はすぐに意味を理解した。

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