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【今週の小平】レポート◆練習試合 FC東京対流通経済大学/謎の長身フォワード「ラス」が得点(2015/04/08)

レポート◆練習試合 FC東京対流通経済大学/謎の長身フォワード「ラス」が得点

○ここまで出場機会が少なかった選手が90分

8日、小平グランドで、FC東京は流通経済大学と練習試合をおこなった。ここまで先発の機会が少なかった選手が45分×2本、最後にそのほかの選手が30分×1本をこなし、スコアはそれぞれ3-1、2-1で、いずれも東京が勝っている。

最初の45分×2本で目立ったのは、前田遼一とフォワードでコンビを組んだ中島翔哉。セットプレーから吉本一謙のゴールをアシスト、平岡翼のゴールもお膳立てするなど、ピッチ全体を掌握するかのようなプレーで攻撃を牽引していた。

3本めの30分×1本は権田修一(2本めから出場)、徳永悠平、カニーニ、森重真人、太田宏介、高橋秀人(2本めから出場)、羽生直剛(2本めの25分から出場)、米本拓司、石川直宏、河野広貴、練習生が出場。8分に練習生、20分に森重がゴールを決めている。

マッシモ フィッカデンティ監督が「いままで出場機会が少なかった選手のために90分やるのが主な目的。(リーグ戦の)先発メンバーは試合をたくさんこなしてきているので30分が妥当なところでしょう」と言うとおり、いい調整になったようだ。

○チュニジア代表歴のある男

このゴールを決めた「練習生」を観たファンや記者の頭の上には「?」の疑問符が浮かび上がっているようだった。あの背の高い外国人は誰だろう? という反応だ。

「ラス」と呼ばれていたこの練習生は、名を LASSAD HASSEN NOUIOUI というチュニジアとフランス国籍のフォワードで、4月8日から一週間ていどをめどに、FC東京の練習に参加することになっている。1986年3月8日生まれの29歳、フランス生まれだがチュニジア代表を選択、国際Aマッチにも出場した。188センチ78キロ。デポルティーボやセルティックでプレーした経験がある。

前日の7日に20時間をかけて来日したばかり。当然コンディションは整っておらず、走るプレーや守備は期待できない状態だった。しかし高さは抜群で、太田のクロスをヘディングで決めた。NOUIOUIの運動量不足を補っていた河野広貴は、これを笑って嘆きながらも「昨日来たばっかで、よくやりましたよね」と舌を巻いていた。

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