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【今週の小平】レポート◆奈良先発の可能性が高まってきた? 吉本一謙の相方候補は徳永悠平、高橋秀人、奈良竜樹/コメント31日と1日~コメント部分4,604文字(2015/09/01)

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レポート◆奈良先発の可能性が高まってきた? 吉本一謙の相方候補は徳永悠平、高橋秀人、奈良竜樹/コメント31日と1日~コメント部分4,604文字

丸山祐市が日本代表に追加招集されたことで、代表活動によるFC東京からの離脱者は3人となった。フォワードがひとり、センターバックがまるまるふたり。
フォワードに関しては前田遼一とコンビを組む選手が平山相太かサンダサか──と言った点に絞られてきたが、ディフェンスラインに関しては徳永悠平がセンターバックや左サイドバックを兼ねたりする関係で考えうる組み合わせが多く、あす9月2日の先発布陣を予想することは難しい。

マッシモ フィッカデンティ監督は「選手たちにはチャンスがあるわけですから、それを活かしてまちがいなく次の試合もよくやってくれると思います。いままで出場しなかった選手たちが確信を持って、全員でまとまり、大きなモチベーションに変え、おそれず、いい試合をしたいと思います」と言っている。これまで出場機会がなかった選手が起用される可能性があることがわかる。
次に、吉本一謙は「ヒデくん(高橋秀人)、(徳永)悠平さん、奈良(竜樹)ちゃんにしても、公式戦ではやったことがない」と言っている。したがって吉本+徳永or高橋or奈良というところまでは決まりだろう。
徳永悠平は「サイドで負けないようにしたい」と言っていることから、左右は不明ながらサイドバックでの先発が濃厚。高橋秀人は「中盤のところとうしろとではボールの奪い方がちがうし、ステップの踏み方などもちがう」と慎重な物言いで、ディフェンダーとしての出場に含みを残すが、やはり徳永と高橋を得意のポジション(サイドバックと中盤)で活かし、センターバックはほかの選手、つまり奈良竜樹に託すと考えるほうが自然だ。少なくとも可能性はある。

奈良竜樹は次のように決意を述べている。
「もし自分に運があるとしたら、チームを勝たせる力になりたい。どういうかたちであれ、FC東京の選手として、FC東京の試合に出ることは楽しみですけれども、大事な試合なので、チームの力になれればいいと思います」
ドイツ遠征辺りから「出場機会がないというだけでネガティヴになるようなことはなくなった」と言う奈良。J1を飛び越えてブンデスと対戦してしまった奈良の強さが、球際に激しい、石井正忠監督率いるセカンドステージ版鹿島アントラーズを相手に発揮されるかどうかは、非常に気になるところだ。

多くの選手が入れ替わるなか、継続して試合に出場、シーズンが深まるほどにプレーを熟成させてセンターラインの要となっている高橋は「メンバーが替わってもやり方自体は変わらないので、それまで出ていない選手が入っても変わらずにやれるということは証明してきた。自分たちのストロングポイントをしっかり相手のウイークポイントに当てはめれば、そこを出せれば勝てると思います」と、きっぱり。
もうリーグ戦での鹿島との対戦はないだけに“後半戦の覇者”、復活なった鹿島を相手に勝つことができれば、東京にとってはより大きな自信を得るよい機会になる。トーナメントを勝ち上がりチームとして成長するためにも、いまいるメンバーが狙いどおりのサッカーを遂行することができるか。失点を少なく守備を固めるコンセプト自体は不変であっても、新味ももちろんあり、河野広貴に話を訊くかぎりではこの試合に向けた特筆すべき守り方の工夫もあるようだ。サイドでの攻防、球際の攻防が鍵になることは徳永も言及している。はたして現状の東京が鹿島を相手に何を成し遂げるか、非常に楽しみになってきた。

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以下、徳永悠平、高橋秀人、平山相太、榎本達也、河野広貴、前田遼一、吉本一謙、奈良竜樹、野澤英之、マッシモ フィッカデンティ監督のコメント。

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