【今週の小平】対広島戦を前に考える(2)◆羽生直剛に問う、サンフレッチェ広島から勝点3を奪うための試合運び(2015/10/01)
対広島戦を前に考える(2)◆羽生直剛に問う、サンフレッチェ広島から勝点3を奪うための試合運び
ランコ ポポヴィッチ監督時代のFC東京はとりあえずサンフレッチェ広島と同じ3-4-2-1にしてミラーゲームに持ち込んでいた。しかしそれでも広島を凌駕するのは容易ではなかったし、マッシモ フィッカデンティ監督はそもそも広島と同じフォーメーションでマッチさせるということをしていない。そしてもし仮にミラーゲームにしても引き分けがせいぜいなのであれば、広島を追う立場の東京が3バックに踏みきる可能性は低いように思える。
それでは広島のサッカーに対して東京はどのような解決策を採るべきなのだろうか。広島はマイボール時、ボランチのひとりである森崎和幸がディフェンスラインに下がってゆっくりとボールを廻す。ここで慌てることはない。そして青山敏弘に入ったところでシャドーに当て、スピードアップしてフィニッシュに持ち込む。要するに、カットされそうなゾーンでショートパスやヨコパスを奪われるリスクを回避し、遠くに飛ばし、フィニッシュも攻めきる可能性を高めてカウンターのリスクを低くする、隙をつくらないサッカーをやっている。自分たちの隙はつくらずに相手に隙をつくらせてそこを衝く。相手にやらせないためにはどうしたらいいかを追求した独特のスタイルだ。引いた守備の際には5バックになり、つけいる隙を与えない。不用意に東京がボールを保持すればそれは広島にとってカウンターの準備となり、あまりやられていない試合展開なのに失点が積み重なっていくという結果になりかねない。
「自分たち(FC東京)の立ち位置からすると負けられないから、どれだけリスクをかけるかは、ほんとうに難しい判断だと思います。
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