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【有料記事/J1第9節対アビスパ福岡戦第2報(最終)】Review(コメント含む)◆負のサイクルから脱出するための内的修正を(2016/04/30)

「うまくいかないときは、とことんうまくいかないんだなと感じました」(森重真人)

いわゆる負のスパイラルに陥っていると感じるのは、連敗に対して打つべき手を打っているはずなのに、それが結果にあらわれないからだ。それがだめならフォーメーション(システム)をガラっと変えるなどの外的な修正をすることも厭わないというように事態は推移していく。
しかし選手の話を聞くかぎりでは、継続して練度を高めることと、システムを変えない範囲でもできる修正を施すことで、改善していけるのではないかと思える。まずは内的な修正が先なのではないか。

試合を振り返ると、FC東京はキックオフのとき、右側のエンドを選択した。強風の日に、風上から攻めようという考えだったのだろう。
「前半から行くぞというあらわれでもあったと思う」(米本拓司)
しかしファーストハーフ45分間は0-0で終わった。バランスをとる、という基本姿勢が反映された結果という面もあるし、前半から行くぞという姿勢がアビスパ福岡の守備をより集中させた面もあるかもしれない。

セカンドハーフになると、オープンになっていったせいかもしれないが、両チームともシュート数が増えた。
「攻撃はサイドからのクロスで(平山)相太くんに何本かチャンスがあった。根気強くやりつづけるしかない。練習から意識して決められるようにやっていきたいと思います」という言葉どおり、平山に可能性はあった。
「クロスのとき、(福岡の)ディフェンダーに見られているというか掴まれている感じだったので、後半はちょっと動きを変えて、何回かヘディングシュートができた」(平山相太)

チームとして特に狙いめだったのは、前田遼一を投入して前線の枚数を増やした時間帯だ。4バックを採用した福岡の最終ラインに対し、

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