青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【有料記事・安間監督部分無料/J3第7節対栃木SC戦(U-23)第2報(最終)】コメント◆安間貴義監督(共同記者会見)、平岡翼、ムリキ(2016/05/01)

▼安間貴義監督共同記者会見

◯総括
安間貴義監督 この気温が上がったなか(東京都板橋区の気温は13時時点で24℃)で、U-23の選手たちが1点を失ったときに、近くで聞こえる声なんですけれども「まだ大丈夫」「連続だけナシな」と、下を向かず、次にやるべきことを彼らが話していました。これがこのチームにとって必要なこと。そういうものがチーム全体に伝染していってくれればいいと思います。
最後のスタジアムの雰囲気は2-1で逆転しろと要求していたものだと思うので、しっかりと逆転し、突き放せるだけの裏付けをつくれるように、トレーニングをして次の試合に向かいたいと思います。
以上です。

◯質疑応答

――きょう、交替選手をほとんど使えないなかで、どういうやりくりをしようとしたのか。具体的には、ムリキ選手に90分出場しなければいけないことを、どう伝えて言い聞かせたのでしょうか。
安間貴義監督 そうですね、仰るとおり、このチームは(メンバーが)毎回ちがう。たとえば第1節は、自分のチームなのに半分以上を知らない選手が占めました。そういう状態から始まりました。そのなかから、彼らを知ること、チームとしてやること、上に出るために必要なこと、一つひとつを付け加えながらやってきました。同じJ1のチームであるガンバ(U-23)との試合で「覚悟を決めろ」と選手に言いました。「ここで勝点を獲れなかったらこのまま行くぞ」と話し、ほんとうによく戦って勝点1を獲ってきました。そのなかで阿吽の呼吸もできたので、自信を持って鳥取に行き、勝点3を獲ることができました。もちろん、そのときのメンバーでやりつづけることができれば積み重ねになると思うんですが、ぼくらのチーム、U-23は、あくまでJ1のサポートであり、けが人や調子の悪い選手が代るがわる出る――たとえばレイソル戦でモリゲ(森重真人)が出場停止になったとき、カズ(吉本一謙)はしっかりプレーしたと思うんですね、そういう選手を常に準備していくところだと思っています。だからこそ常に未完成のほうがいいのかもしれませんし、その辺はなんとも言えないところで。
で、ムリキに関してお聞きになりたいと思うんですが、なかなかコンディションが上がらないムリキは自分からJ3の試合に出場したいと城福監督に直訴しました。無理やり使ってくれと言われると、正直使いたくないタイミングではあるんですが、行動することに価値がある、とU-23の選手に言っているので、これだけ実績のある選手が自分からここに来てコンディションを上げ、J1の試合に出るためにしっかりと条件を揃えようとする姿を、彼ら(U-23の若い選手)に見てほしかった。
もちろん(きょうのムリキが)歩いてしまう時間はあったのですけれども、ディフェンスラインまで戻せという要求に対してしっかり戻していましたし、林(容平)とのワンツー、タスク(平岡翼)とのスルーパス、あの長い距離を走ってもし通っていたら、仕留めていたと思うんですね。ボールも来なかったけれど、90分、イライラするところをしっかりコントロールしてやったのはよかったと思います。
そして試合後、ロッカールームで、ムリキは『だめな時間もあったけれど、90分出るためにみんなサポートしてくれてありがとう』と自分から投げかけた言葉などを考えると、溶け込もうとしていることがわかりましたし、試合に出るための準備をする覚悟を決めているのかなと思います。これからの彼を見てほしいと思います。

――上から降りてくるトップの選手と下から挙がってくる2種登録の選手、それぞれ思惑がちがうなかでモチベーションの差がチームのちぐはぐさに影響することはあるんでしょうか。
安間貴義監督 仰りたいことはわかります。もちろん、モチベーションはそれぞれ異なりますし、コンディション調整でやってくる選手もいると思います。だけど、23に長くいる選手には(そういう選手を)「巻き込め」と言っています。連携プレーについて言えば、第1節は攻めることができるとすら考えもしませんでしたし、点が獲れる気もしなかったんですけれども。あの、『J3ダイジェスト』では圧倒的に攻められる(場面ばかりを集めた)映像をつくられるんですよ。でも、1対1の場面やぼくらが崩している場面はけっこうあるはずなんですよね。だけど連敗しているから、どうしてもやられているところしか残らない。でもグラウンドに来ていただければ、思っていらっしゃる以上に連携プレーが多いことがわかると思いますし、そんなに悪い試合をしているとは思っていないんですよね。
新しい選手のムリキが来たとき、彼ら(U-23の選手たち)がそっぽを向くかと言ったら、そんなことはなく、むしろ新しく来た選手に合わせようとしてそのためにプレーしているし、ムリキも彼らに合わせるためにプレーしている。そのあとに喋っている言葉が次に具現化できればいいのかな、と思います。

◯平岡翼の談話

――ビッグチャンスがありましたよね、左のほうに抜けていって、右にムリキがいたところ。パスを出すという判断だったと思うんですけれども、どんな感じだったんですか。
平岡翼 すごく迷って。(右足でシュートできない)左側だったので、

(残り 3832文字/全文: 5972文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ