【有料記事／J1_2nd第9節第1報】想定通りの守り勝ちも問題点から眼を背けず。強豪マリノスから得た、過程の1勝（2016/08/20）

2016年08月20日 23時40分　
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8月20日、FC東京はホーム味の素スタジアムに横浜F・マリノスを迎え、1-0で勝利を挙げた。左サイドハーフにムリキ、トップ下に東慶悟というこのところの基本布陣でスタートしたが、東の判断で予定よりも早く東が左、ムリキがトップ下という配置に変更。そのあとに東とムリキのコンビで得点が生まれた。

前半42分、前に運んだ室屋のパスを受けた東がムリキのワンツーリターンパスから右足シュート。篠田善之監督体制に移行後急激にキレを増している東の、狭いところでの小刻みですばやい動きが活き、東京が先制した。

マリノスは後半、左サイドバックの金井貢史を遠藤渓太に替えて打開を図る。東京は引き気味に構え、受ける守備で耐えしのぐ時間が長くなったものの、警告をも辞さないディフェンスで要所を締め、無失点で試合を終えた。

内容は決してよくはない。選手たちの表情は勝利者のそれではなかった。悔恨に近い反省が見てとれた。90分間組織を維持できず、バラバラになってしまうチームを、この試合に関しては、引いて5バックにしてでも守りきると意思を統一できたにもかかわらず、試合が終わったあとには、内容の改善を求める声が噴出した。

バラけない、という進歩を認める森重真人の言葉は、諸手を挙げての喜びからは遠かった。

「きょうはみんなが責任感を持ってやっていた。こうしたほうがいい、ああしたほうがいいと、考えながら、声を出しながら試合ができていた。誰かに任せるのでなく、試合のなかでやっていくことができれば、こういう厳しい試合をものにできる。ただし、もっと改善点はあります。守りきった手応えよりは、

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