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【無料記事/J3第22節第2報】コメント◆石川直宏/石川起用についての質問に対する中村忠監督の回答/石川24分間+アディショナルタイム約4分間のプレー内容(2016/09/19)

◯24分間+アディショナルタイム約4分間のプレー内容

左サイドハーフで先発の内田宅哉(ドリブルに長けたFC東京U-18のアタッカー)に替わり、後半21分から出場。そのまま左サイドハーフに入った。試合中は右の水沼宏太とポジションを入れ替える場面もあったが、主に左から中央のエリアでプレーする機会が多かった。
後半30分、左の水沼から上がったボールが相手選手に当たり、こぼれたところに、右寄りのエリアにいた石川に渡るが、ブロックに遭い運ぶことはできず。
後半42分、まず石川が左の小山拓哉にパス、小山からユ インスに渡り、これを石川が受けるがフィニッシュにはいたらず。このあとの流れで柳貴博→林容平→小山と渡ってその小山がシュート、こぼれたところに水沼が走り込んで決勝点が入った。
後半45分、右サイドの水沼から中央で受けるがシュートできず。
後半48分、左からゴール前右の辺りへとクロスを送る。
後半49分、左にいた生地慶充から右へと上がったクロスをインスが落として石川がシュート! しかしゴールキーパー正面を衝き、阻まれた。

◯石川直宏の起用についての質問に対する中村忠監督の回答

まず、トレーニングのところから、彼は非常にまじめにやってくれて。復帰にはかなり慎重になっていたんですが、ある程度ピッチに立てるからだになってから、順調にトレーニングの強度を上げて、居残り練習、若手のなかでも、率先して取り組んでくれて。
きょうはけがも問題ないということで、ただ久々の試合だったので、長い時間はプレーさせることができませんでした。30分以内を目安に、試合の流れを見て行くぞ、という話をさせてもらいました。
結果的に、彼はやはり攻撃的な選手なので、勝ちに行く、要するに、同点だった場合や1点リードされた場合には30分近く行くぞというかたちで準備をしてもらいました。

◯石川直宏の談話

(取材陣が殺到して)
石川直宏 うわあ、久しぶりだなぁ、この感じは。

――率直な気持ちは。
石川直宏 思ったより冷静に入れました。試合の展開も0-0でしたし、とにかく勝負、自分が決めてやるという気持ちと、あとは攻守の切り換え。今週、チュウさん(中村忠FC東京U-23監督/トップチームコーチ)の指導の許、攻守の切り換えと球際のところはすごく重視してトレーニングしていたので。全員最後まで止まらずにやれた結果の1-0かなと思います。

――U-23とのコンビネーションは。
石川直宏 特に不安はなかったですし、ずっと練習をいっしょにしていたので。自分が入ることによってチーム全体のスイッチも入ったと思います。体力的にも最後までみんなの脚が止まらなかったので、ぼくもそういう姿に勇気づけられて、いいかたちで試合を終えられたと思います。

――若手から受ける刺激は。
石川直宏 きょうで言えば球際であり、攻守の切り換え、最後、勝ちに行く姿勢、いいものを同じピッチで示してもらったと思います。そういう意味で言えば、ぼくもみんなに刺激を与えたかったので、彼らがどういう思いでいっしょにピッチに立ったかわかりませんけど、結果的に1-0で勝てたというところは、そういう影響は出たんじゃないかなと思っていますし、また練習からお互いにいい刺激をし合ってやっていきたいと思います。

――サポーターのみなさんに向けて。
石川直宏 正直、いままでは、試合に出るまで何が起こるかわからない状況だったので(苦笑)、ほんとうにどきどきしながら自分自身はこの日を迎えましたし、みなさんにもそうやって期待をしていただいてまたピッチに立てる存在であるという喜びを感じました。とにかく諦めずにここまでやってきてよかったなと思っています。まだまだスタートライン。もっともっとチームに貢献したい気持ちです。

――次に向かってはどういうことを積み上げていきたいと思いますか。
石川直宏 自分のなかではピッチに戻ることを考えてずっとやってきました。きょうのグラウンドとピッチでまたいろいろなものを感じましたし、インプットできました。ここからさらにアウトプットしていくような、それだけ吸収できるからだになって戻ってきたので、欲張らず、ちょっとずつ。ゴールもしたかったしアシストもしたかったしとかあるんですけど、まずはピッチに立ったことをスタートとして、つづけていきたいと思います。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

――久しぶりの芝の感触はいかがでしたか。
石川直宏 昨日寝る前もそうでしたし、ここに来るまでもいろいろなことを考えていたんですけれども、やっぱり自分のホームだなってピッチに立ったときに思いましたし、なんの不安もなく、ここに戻ってこれたかな、という。それだけの積み重ねもいままでしてきましたし。けがだけは正直(どうなるか)どきどきしていましたけど、ピッチに入ったらそんなことはまったくなかったです。勝つことだけを考えてプレーできたのでよかったと思います。

――アップを終えて交替に向かう時点ですごい拍手が起こっていました。
石川直宏 そうやって長く待ってくれていたみなさんへの恩返しというか、そういう気持ちでラインの外に立っていました。その声援がなんだと、みんながベンチを気にするくらいだったらしいんですけど、自分はもうけっこう集中していたので、とにかくチームを勝たせること、その仕事をすることだけを考えていました。

――点が入ったあとはチームメイトが点をナオさんに獲ってほしいと言わんばかりのボールが廻ってきましたね。
石川直宏 そうですね(笑)、(ユ)インスもいいボールをくれましたし、ぼくのことを常に見てくれていたと思うので、決めたかったんですけど、そこは次にとっておくということで。またピッチに戻って、やりたいこと、できたことできなかったこと、いろんなことが自分のなかに入ってきたので、それを自分自身はわかっていて、いままでピッチに戻ることだけを考えてリハビリしてきましたし、トレーニングしてきたので。そういうことをいろいろ学べる、吸収できる姿にして、戻ろうと。そういう姿でまたピッチに立てたことはよかったと思います。

――出場予定の試合があったということだったんですけど、最初に横浜FCとの試合でしたか?
石川直宏 三ツ沢(第8節5月8日)もそうでしたし、そのあとの駒沢(第15節7月3日)もそうですし。アウエーの藤枝(第16節7月10日)もそうですし。駒沢の前(7月2日)に膝をちょっと痛めてしまって一カ月くらい離れてそこから手術したんですけど、自分のなかでは一つひとつ出たい試合もあったし復帰したい試合もあったんですけど、そうかんたんに復帰させてくれなかったというか。そこから何カ月か経っちゃいましたけど。自分が自分らしい姿で戻るのがいちばんだと思っていたので、そういう姿を少し見せられた部分もあり、まだまだ物足りない部分もあり。あくまで、ここ(J3)での活躍がなければ上でのプレーはないと思っていますし、それはみんなも思っていることだと思います。

――コンディションはよさそうでしたが。
石川直宏 もっとよくなると思いますし、まだ抑えているところもあります。ちょっとずつですね。いきなりギアをトップに入れると、あちこち出てきちゃう(笑)。そこは十分学んできたので。

――諦めかけたことがあったんですか?
石川直宏 リハビリしてまだピッチに戻るんだと思ってからは諦めたことはないです、正直。ドイツ(フランクフルト遠征、2015年夏)でけがをした直後、そこでは、そこからどうしようかはいろいろ考えましたけど、自分がやるんだと決めたら、とにかく自分がピッチに立つというところは、最低限のところで決めていたので。こうやって(現実にピッチに)立ってみると、またあれしたいこれしたいと出てくる。それもわかっていたことなので、あえてそこを目標にしました。

 

 

 

 

 

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