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【無料記事】ミニゲームで気概を見せた野澤英之、日曜のJ3に向け上々の滑り出し(2016/10/12)

内面の充実によるものか、精力的なプレーが目立った野澤英之。

内面の充実によるものか、精力的なプレーが目立った野澤英之。

ベンチ入りはあっても、このところJ1での出場が途絶えていた野澤英之。しかし彼はトップチームでの試合から遠ざかっているそのときにも、いつもどおり爪を研いでいた。
ルヴァンカップ準決勝敗戦の衝撃を払拭し、立ち直るべく再スタートを切ったFC東京。練習に最後に実施された6対6のミニゲームで、野澤はゴールキーパーとの1対1を制し、ゴールを決めた。このシーンを野澤は次のように説明してくれた。
「1対1だったので、ラッキーでした。相手のミスもあって。ボランチのところでバックパスしようとしたのを、ぼくがかっさらって1対1になりました」

インターセプトから一気に駆け抜け、冷静に流し込んでのゴールは、この日のトレーニングに於ける重要な点としてクローズアップされた。
「ああいう点につながるミスは絶対にしちゃいけない、なくしていこうとは、(ゲーム形式の練習が)終わるタイミングで集まったときも、篠田(善之)監督が力強く言っていました」

足許の技術。速さ。体力。それらも大事だが、試合に勝つためには、戦術眼を磨かなければならない。相手ゴールを陥れるべくボール奪取を狙う意識が、この印象的な1点を生んだ。
「きょうのゲームでは2タッチという制限もあったので、状況を見ながら、相手に前を向かれることはないだろうなと読んでそのパスコースに行ったら(相手のパスが)ちょうど来たのでよかったです」

表情はきわめてあかるい。柔和な笑顔が好調ぶりを示している。
「連休があってしっかり休めたというのもあるし、リフレッシュできてきょうからまたやってやろうという気持ちで練習に入ったので。きょうはからだもしっかり動いたし、よかったかなと思います。
もともと浮き沈みするタイプではないので、出られない時期でもいつもどおりのことを練習で全力でやるのもそうですし、(全体練習が)終わったあとのケアやトレーニングも変えずにやってきました。
そのときの気分によって(自らに課しているルーティンを)変えることはよくないと思うので、いつもどおり、というのは意識しています」

いつもどおり。その平常心で蓄積してきた伸び幅をぶつける舞台が、次の日曜日、10月16日にある。明治安田生命J3リーグ第25節、カターレ富山vs.FC東京U-23。前日の土曜日にはJ1リーグはなく、ルヴァンカップ決勝も縁のない試合となった。だからこそ東京にとってもっとも近い日に開催されるこの公式戦は重要になる。「自分の成長にもつながると思いますし、J1がない分、ここでアピールしようと思っています」と、シンプルな抱負を述べた野澤。この一戦から再び事態を動かしていくつもりだ。

 

 

 

 

 

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