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【有料記事/J3第28節第2報】平川怜、初の先発フル出場。前半の苦しさから得たものは?(2016/11/05)

試合前の平川怜。

試合前の平川怜。

前節、途中出場で試合の流れを一変させ、ゴールラッシュを呼んだ平川怜が、プロデビュー2戦めにして先発の機会を得た。しかしファーストハーフ45分間のプレーでは、持ち味を出すことができなかった。
FC東京トップチームは11月3日にJ1最終節を戦い、9日に天皇杯ラウンド16が控えている。FC東京U-18はこのJ3第28節と同じ本日5日にJユースカップに臨んでいる。トップとU-18から選手を選抜、U-23を編成するには難しい日程だった。センターバックとアタッカーが不足し、ボランチが多めになり、サイドバック出身の坂口祥尉(今シーズンはセンター)が岡崎慎とセンターバックを務め、本来はボランチの平川がサイドハーフとなるのも、致し方のないことだった。ましてFC東京U-23はトップチームに戦力を送り込むことが目的で、クラブが基本に据える4バックをベースにした布陣を敷くため、さまざまなコンバートは日常茶飯事。この起用に対応する力も求められる。それにしても、前節に比べると苦労した。

中央から両ワイドやウラに長いパスを送るプレーは、FC東京出身のボランチが得意とするところ。平川はたしかに前節、鮮やかな活躍をした。しかし東京の中盤であれば、その水準の活躍が常にできなくてはいけないし、プロの世界でも上位と戦うには、加えて、強く速いプレッシャーをかけてくるチームに対し、中央でチャンスをつくりフィニッシュに絡むプレーや、スピードがなくともコンビネーションを駆使してサイドを崩すプレーもできるようにならなくてはいけない。その意味では、早い段階で課題が明確に浮かび上がり、試合後に平川本人が発言したように、いい経験になったのではないだろうか。
前節に自身が登場した時間帯と同じ3バックに変更、ドイスボランチの一角に移り、盟友である久保建英と近い位置でプレーできたセカンドハーフは、攻勢に出たチームのボール支配に貢献できた。この日の経験を活かし、さらに上をめざしてもらいたい。
以下に、試合後の談話をお届けする。

◯平川怜の談話 その1

(残り 1798文字/全文: 2725文字)

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