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【無料記事/J3第29節第2報】まさかの久保建英J3二試合連続参戦。後半13分からプレー、激しさへの適応(2016/11/13)

久保建英をふたりで挟みに行く福島ユナイテッドFC。

久保建英をふたりで挟みに行く福島ユナイテッドFC。

激しいディフェンスが成長の証か。適応力を見せた。

激しいディフェンスが成長の証か。適応力を見せた。

FC東京U-18の久保建英が前節につづき、FC東京U-23の一員としてJ3に出場した。第29節vs.福島ユナイテッドFC戦の後半13分、負傷したボランチ野澤英之との交替でピッチに入ると、右サイドハーフへ。さらにトップ下へとポジションを変えてプレーした。

「守備のところでかなりウチの脚が止まって福島のペースになっていたので、ユースでやるときよりも、さらにこぼれ球や球際など守備の部分を重視して臨みなさい、と。ただ攻撃の部分に関しては、自由にいつもどおり、できれば点を獲れ、と言って送り出しました。彼は入ってからアグレッシヴにプレスをかけてくれたし、攻撃の部分でも決定機を何回かつくったので、あと、決めるところさえいけば、いいプレーが出てきたんじゃないかと思います」
中村忠監督は久保への指示とこの日の内容をこう振り返った。

この日の久保は非常に軽快にプレー、こまやかな挙動でボールを自由に操り、前節よりもコンディションがいいように見えた。ボールを持てば、相手のディフェンスがふたりで挟みにくるほど警戒されていたこともあり、直接フィニッシュに絡むことはできなかったが、決定機をつくり、存在感を発揮した。
後半 22分には長い距離を走ってきた左サイドの林容平からパスを受け、自らも運び、長いワンツーのようにして返すと、これを林が撃った。このシュートが決まっていれば初アシストとなるところだった。29分にもドリブルを仕掛けて生地慶充にパス。見せ場をつくった。41分には左サイドでボールを保持してチャンスメークを狙ったが、相手の選手ふたりに挟まれて不発。課題を残した。

しかしおとなのプレッシャーに慣れ、激しい守備を敢行し、1/11として機能していたことに前進が感じられる。まだ中学生。からだも出来上がっていない。それでも攻守にハードワークするという現在のFC東京の姿勢を体現しようとしていた。二試合めにして早くもJ3のテンポに適合しようとしている久保。やはり只者ではない。

この日、ヒロイックな活躍を請け負ったのは2アシストの小川諒也、ゴールを決めたユ インスと岡崎慎、何度も1対1のシュートを止めた榎本達也といった面々だ。久保はまだその域にまで到達していない。だが、ボールを持つと脅威になるところにまでは既にたどり着いている。中村監督が、野澤に替えてすぐに佐々木渉を出場させることなく、まず久保を投入したのも、思いきって勝負に出たからだろう。
ゴールなりアシストなり、フィニッシュに直接絡めばさらに覚醒するはずだ。二試合連続出場で育成の効果が出始めているだけに、次のJリーグ出場が待たれるところだ。

野澤英之の負傷により、準備を急いだ。

野澤英之の負傷により、準備を急いだ。

相手に攻め込まれて奪い返したときにはスペースがあったこともあり、長い距離をドリブルした。

相手に攻め込まれて奪い返したときにはスペースがあったこともあり、長い距離をドリブルした。

 

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