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【有料記事】【新東京書簡】第十一信『やっちゃうかって昂揚』後藤(2016/11/25)

第十一信『やっちゃうかって昂揚』

FC東京U-23に多くの選手を“供出”しながら二冠達成のFC東京U-18。

FC東京U-23に多くの選手を“供出”しながら二冠達成のFC東京U-18。

■締め切り過ぎてまだ描いてる

人間あきらめが肝心とは言うものの、なかなかあきらめきれないもんだよね。
ことしは手塚治虫デビュー70周年ということで、この大家についてあらためて調べる機会が多かった。で、手塚先生、とにかく嫉妬深い。既に確固たる地位を占めて久しいのに、新人に対してムキになり、強烈にけなす。あるいは、若い世代の卓越した画力に愕然として、自分ももっとうまくならなければと焦る。都市伝説的な部分だと締め切りを過ぎているのにまだ描いていた的なエピソードには事欠かないんだけど、あれです、おれの脳裏に浮かんできた言葉は“生涯現役”。
まあ、天才を凡人と同じ水準で比べちゃいけないのはわかってるよ。そんでもさ、体力なりセンスなりが衰えていっているはずなのに、寿命をまっとうして絶筆するまで泥臭く描きつづける、向上しつづけるっていうところに、どうしようもない人間味を感じる。

いまはカズさんが現役最年長記録を更新しまくっている。だからこっちも感覚が鈍くなってるのかもしれない。昔は薬物使用後の太ったディエゴ・マラドーナを観て「このひと、いつまで現役やるつもりなんだろう……」って思ってたもんだけど、いまや中澤佑二や中村俊輔がマラドーナの引退年齢37歳を上回って現役バリバリなんだもん、すごいよ。つい先日、FC東京との契約満了が発表された榎本達也も37歳。今シーズンはJ3で、23歳以下の若手や高校生を率いていいプレーをしていた。

高校生と言えば、海江田さんは、

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