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【有料記事/味スタ大集合♪第4報】吉本一謙の決断。「このチームで試合に出たい」(2016/12/06)

「このチームで試合に出たいし、このチームで優勝したいと思ったから、契約のサインをさせてもらいました」
中学と高校の6年間をFC東京の下部組織で過ごし、トップチームに昇格してきた吉本が、FC東京を愛していないはずがない。聞けば、当然の理由であるようにも思える。しかしプロサッカー選手であるからには、より高い評価を求める必要もある。容易に「2017シーズンの契約に合意」という結論に辿りついたわけではない。思いを明確にするには、自分を根本から見つめる過程を経なければならなかった。

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2017シーズンの契約に合意した選手の、最初の一群が発表された翌12月3日、吉本一謙は、30分×3本でおこなわれた公開トレーニングマッチに2本めのスタートから出場していた。ピッチ上には若い選手も多い。出場したリーグ戦の半分はJ3という今シーズンを象徴するかのような場面だった。
吉本はこの地点から、先発の座を勝ち取るべく再び上をめざしていく決意を固めたことになる。

試合後の吉本は、決断にいたるまでの逡巡を、包み隠さずに話した。
「正直、ことしの自分の状態に満足していないし、自分のなかでいろいろ考えました。決心するには――契約してもらえること自体がまずありがたいので、それはうれしかった。このままでいいのかという気持ちもある。でも、

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