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【有料記事/2017シーズン新体制発表記者会見】新境地開拓の田邉草民、4番の背中を見てきた鈴木喜丈、ふたりの頑健なボランチ(2017/01/20)

一発で急所を衝くパスを持つ梶山陽平はその能力によって一目置かれる存在だが、年間を通じての稼働率に少々の不安がある。その点を言うなら、このあと新たにボランチが加わったとしても、その選手もすぐにはフィットしないかもしれないという懸念があり、そして負傷離脱していた橋本拳人と米本拓司が完全復帰までにもう少しの時間を擁すると考えられ、始動して間もない現在の時点で健全な状態のボランチは、田邉草民と鈴木喜丈に絞られるということになる。

田邉は昨年、篠田善之監督に指揮官が替わったJ1リーグセカンドステージ第6節から先発に定着し、主にボランチとして12試合945分間出場、試合に出つづけることで成長を遂げ、よいコンディションを獲得した。鈴木も同様だ。J1に比べればカテゴリーが下がるとはいえ、FC東京U-18に所属する2種登録の選手としてJ3リーグで25試合1,884分間の出場を果たした経験には意味がある。
既にポジションを掴んでいる田邉とこれからの選手である鈴木とでは立場が異なるが、彼らが2016シーズンの経験をもとにやる気になっていること自体は心強い。

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昨年の試合を観るかぎり、田邉のプレーは明確に強さと速さが増し、一段階レベルが上がっていた。何がそう印象づける要因なのか――と訊ねると、田邉の答えはこうだった。
「肉体的なことがベースだと思う。あとはいろいろなことを意識してやっています。ボールを持つときは早めに預けるとか。守備も、

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