【有料記事/宮崎・都城キャンプ】現状の把握に役立った練習試合vs.FCソウル戦~篠田善之監督、高萩洋次郎、森重真人、林彰洋の談話(2017/02/10)
相手のプレッシャーがきつくてなかなか前にボールを運べなかったり、ミスが多くなったり、あるいは守備の整えきれていないところを衝かれて失点しそうな場面をつくったりと、よくないところも目立ったが、それらこそが、対外試合で相対的な力を測るためのいい材料となったようだ。単一の試合として考えれば喜べない内容であるがゆえに、準備段階ではデータとなる。
篠田善之監督は8日の試合終了後、1-0で辛くも勝ったFCソウルとの試合を「いい場面も悪い場面も90分のなかで見ることができたので、とてもいいトレーニングマッチだったと思っています」と振り返った。
「これくらいの(力量の)チームとやるときには、タテに入れづらいと感じたり、ボールを動かすときに少し遅れると相手のプレッシャーを感じてしまう。実際にやってみるとどんづまるシーンがありました。特に森重が前半で三回も獲られるのは、彼のミスに加えて周りの動き出しによるものでもあった。そういう強いチームとできて、きょうはよかったと思います」
テストの性格が強かったことは、急遽実践した3-4-3についての問いに対する回答でもわかる。
「3-4-3にしました。ゲームを終わらせるということと、これもきょう急にやったので、とてもいい刺激というか、(一度やってみた前提で)ここからまた練習に入っていける。対応能力も見たかったし。これによって映像とトレーニングをいっしょにでき、とてもいい“試し”ができたかなと思います。
(事前には)何も言っていないです。吉本(一謙)に、3-4-3にしてこうでこうで……と伝えて、あとは中の選手にどうやって守るかと(伝令させた)。守り方をはっきりさせました。そこからカウンターで1本とれればゲームは終わる。ただそこは全然詰めていないので、これから急な対処に彼らがどれだけできるかということを(練習内容に)入れていきたいと思います。守るだけでなくあのかたちから点を獲ることもできますし、いいきっかけの5分強になったと思います」
新加入の高萩洋次郎については、攻撃面の資質だけでなく「守備でも気の利いた指示が見られてよかった」と、篠田監督。また、既にほぼ万能と言っていい能力を発揮している大久保嘉人についても「もっとゴール前で彼を働かせるようなことがたくさん増えていけば、チームの得点数も上がるだろうし、今後、崩しのところと運びのところは継続してトレーニングしたいと思っています」と、個人の能力を把握しながらチームに組み込んでいこうとしていることがわかる。
センターラインに大久保嘉人、高萩洋次郎、森重真人、林彰洋と核になる選手が揃い、じょじょにチームの輪郭が浮かび上がってきた。ここでは高萩、森重、林、各選手の談話をお届けする。
◯高萩洋次郎の談話
まだ課題はたくさんあるし、いろいろ修正しないといけないことはあると思いますけど、
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