【有料記事/宮崎・都城キャンプ】難敵サンフレッチェ広島とスコアレスドロー!一次二次を合わせ練習試合無敗でキャンプを終えたFC東京、次の課題はずばり“攻撃”。大久保嘉人「頭を切り換えてくれれば」~篠田善之監督、高萩洋次郎、森重真人(2017/02/12)
◯J1上位を相手の“テスト”
2月12日、FC東京はシーガイアイベントスクエア1でサンフレッチェ広島と45分×2本の練習試合をおこない、0-0で引き分けた。3-4-2-1可変システムの広島に対し、東京は基本布陣の4バックで対抗。2本めでは高萩洋次郎と橋本拳人のコンビ、高萩のトップ下を試し、最後は3バックでフォーメーションを完全にマッチさせて広島を守備網に嵌め込む時間帯をつくった。
ボールを支配され、東京が奪ったかと思えば速いカウンターを喰らう。東京は広島の選手とボールを追う時間が多くなってしまったが、大久保嘉人は「広島が相手だとフロンターレでもこうなる」と気にせず、篠田善之監督も「広島が相手だと毎試合こうなる。3バックなら最後のようにマッチさせて嵌めることになるが、自分たちは4バックなので最初のようにした」と、守備を重視して臨んだキャンプ最後の試合に手応えを感じているようだった。
◯次の段階では攻撃に着手
篠田監督は「守備のところを重点的にやろうとスタートしたので、アタックのほうをしっかりとやる」と、キャンプ後の課題を明言。運び方、崩し方、決定力の向上に取り組む旨を示唆した。
守備のところはできたので次は攻撃をとは、高萩の口からも聞かれたことだが、フィニッシャーとなる大久保(嘉)はかなり熱を帯びた口調でこの点について語っていた。そもそもの考え方を変えなければいけない、という話だった。
このvs.広島戦、たしかに篠田監督や選手たちの言うように、ひととボールを追う作業が多くなってしまうのは当然なのだが、それにしてもボールを保持しなさすぎ、落ち着く時間をつくれなかった。その問題に関係するかのように、大久保(嘉)は、ボールを獲ったあとの拙く急いだ攻めに言及。ボールを奪った時点で、どうやって相手を剥がしてゴール前まで運ぶかを考えられるよう意識をあらためないといけない、と改革をぶち上げた。
いかに崩して点を獲るかという重要なところから眼を背ければ優勝は近づかない。フロンターレもそうして多くのゴールを挙げるサッカーを築いていったはずだ。得点力を上げて毎試合点を獲って勝つために、ここから先の二週間は非常に重要な期間となる。
◯布陣
先発は林彰洋、室屋成、森重真人、丸山祐市、太田宏介、梶山陽平、高萩洋次郎、永井謙佑、東慶悟、中島翔哉、大久保嘉人。2本めのスタートから梶山が橋本拳人に交替し、高萩とドイスボランチを担った。これで高萩は梶山、田邉草民、橋本の三人とコンビを組んだことになる。
2本めの17分には東が退き、
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