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【GW特別無料記事】内田宅哉vs.名倉巧の深川同窓生対決!J3第7節FC東京U-23vs.FC琉球はタケフサもメンバー入りか!?(2017/05/05)

好敵手である名倉巧への競争心を露わにする内田宅哉。「得点を狙う」と、きっぱり。

◯静かな闘志を燃やす内田。かつての友、名倉に己の存在証明を──

あす5月6日、FC東京U-23は味の素フィールド西が丘でJ3第7節に臨み、FC琉球と対戦する。
琉球の背番号28、名倉巧は2011年から2013年までFC東京U-15深川に在籍した選手で、中学三年のときには10番を背負っていた。高体連への路を歩み國學院大學久我山高校に進学、全国高校サッカー選手権で活躍した名倉に対し、FC東京U-18に昇格してJクラブユースへの路を歩んだ内田にとっては、あすの試合は単なる再会ではなく、その後の成果を表現する舞台でもある。落ち着き払ったポーカーフェイスを崩さない内田だが、その表情の下では、焔が静かに燃え上がっている。
「自分はFC東京(U-18)に上がってトップチームにも昇格しているので、そのぶん(名倉に対して)差を示さないといけないという思いもあります。あしたはマッチアップしたときには絶対に負けたくないですし、得点やアシストをして勝利に貢献できたらと思います」
今シーズン既に3点を挙げている名倉を抑え、自らの技で相手をちんちんにしてゴールを奪う。イメージは明確だ。

名倉については「深川のときは、狭いところでもらって打開したり、けっこう狭いところで受けるイメージがありますね」。
じつに三年ぶり。名倉がT1でプレーしている姿は何度か観ていたが、実際に対戦したわけではなく、対戦する眼で分析していたわけでもなかったから、その後のプレーヤー像は厳密には把握していない。
それだけに西が丘の戦いを内田は心待ちにしている。なんと言っても中学時代、ふたりは大のなかよしだったのだ。
「いつもいっしょに帰っていた仲なので。負けないようにがんばりたい」
最後は2013年11月16日。高円宮杯第25回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会関東大会準決勝で、横浜マリノスジュニアユース追浜に敗れた。さすがにこの帰り道は楽しいものにはならなかった。
「暗かったですね、それは(笑)。リーグ戦もその前に終わってましたし……」

名倉に見せたいプレーがある。
「深川のときからドリブルが得意でそこから得点もしていたので、成長したところも見せたいですし、ほかにも守備など、深川のときになかったものも見せられたら、と思います」
三年前よりも確度を増しスケールアップしたドリブル、球際に激しいサッカーを繰り返して身につけたディフェンス。それが内田の存在証明となる。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

きびきびとした動きでボールを引き出し、連動性の維持に貢献していた久保建英。ミニゲームでは中島翔哉、ピーター ウタカと前線を構成し、左から中島→ウタカと送られてきたパスを中央で受け左足のシュートでゴールを決めた。いついかなるセッションでも得点を狙う姿勢のあらわれだった。

◯久保建英はJ3メンバーか。全体練習ではトップチームでもプレー

5月3日のルヴァンカップグループステージ第4節で約30分間プレーした久保建英はオフが明けた5日もトップチームで全体練習に参加。ミニゲームでは2ピーター ウタカのパスを受けてゴールを決めたが、それだけでなく、パスをもらいに入り、はたいて動き直す挙動のすばやさと的確さがすばらしく、トップの選手にまじっても遜色ない働きをしていた。
小平グランドに集ったギャラリーはなんと594人。連休中で好天に恵まれたこともあるが“タケフサ”がお目当てのファン、サポーターの方も多かったのでは、というのが篠田善之監督の見立てだ。

「いいことじゃないですか。ああやって試合に出て、少しではあるけれど自分のプレーを見せることができた。ゴールとか、最後の表現をするところはまだ結果が出ていないですけど、ある程度できたことはよかったし、本人も次の機会には『少しできるんじゃないか』という手応えを得ながらトライできるだろうし。いちばんいいなと思ったのは、もともといる選手たちが、彼(久保)をチームの一員として受け容れてサッカーをしている姿。もちろん競争相手のひとりだとは思うんですけれども、そういう若い選手といっしょにできるということはすばらしいと思っています」
選手たちもだが、篠田監督自身のまなざしも慈愛に充ちたものだった。チームをよりいっそうチームにする作用が、久保の合流にはあったようだ。

U-20日本代表合宿が始まるまでに5月6日のJ3第7節、7日のJ1第10節、10日のルヴァンカップGS第5節と三試合が残っているが、全体練習終了後、若手にまじって練習していたことを考えると、まずはJ3のメンバーに入る可能性が高い。連休の暖かい空気に乗り、U-23もトップチームも活気づいている。

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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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