後藤勝公式マガジン トーキョーワッショイ!プレミアム

【有料記事/J1第15節第2報】解説◆悔やまれる失点と終盤の試合運び/コメント◆大久保嘉人、吉本一謙、林彰洋、髙萩洋次郎、室屋成、ピーター ウタカ(2017/06/19)

◆悔やまれる失点と終盤の試合運び

まずは横浜F・マリノスに敗れた直後の、ピーター ウタカのコメントをお読みいただきたい。
「非常に残念なのは、スローインからでしたが自分たちのミスから失点をしてしまったことと、試合の終盤を賢く戦うことができなかったこと。それによってチームの勝利に結びつけられなかったことが残念です」
篠田善之監督も「自分たちのスローインからうしろに下げて、それを相手のボールにされ、またスローインという失点。(これまでと)同じミスを繰り返しているようなことをしてしまっている。あの場面ではとにかく前にボールを運ぶことを考えなければならなかった」と、反省していた。あの失点が落胆する結果を招いたのは誰の眼にもあきらかだ。

オープンになってきて、間延びする終盤の10分間、20分間。ここで1点を獲らなければとしゃかりきになり、ヒートアップして思考力にやや冷静さを欠いたことが、試合運びの不安定につながった。
カウンターの応酬になることはもちろんチャンスの到来でもあるが、速い切り換えのなかでふいに局面が変わり、守備組織が即応できないイレギュラーな場面を発生させやすいということでもある。
せっかく相手のミスで自分たちのスローインとなったあとのことだった。右タッチラインの室屋成が自陣ゴール方向に下げるようにボールを投げると、これを予想していなかったかのようにゴールキーパーの林彰洋が蹴り出す。ボールはラインを割り、今度はマリノスボールのスローインに変わる。そこからワンタッチの連続で運ばれ、シュートを決められた。似たような場面は一カ月前、柏レイソルに1-2で敗れたときにもあった。
スローイン絡みですばやくボールが展開したときに、東京は弱い。これが直接の失点要因で、そもそもそのような状況をつくった試合運びが失点の遠因ということだ。これははっきりしている。

林も終盤の時間帯の試合運びのせわしなさ、スローインを蹴り出してしまった状況に起きていた意思疎通の問題について語っている。詳細はこの記事内のコメントをお読みいただきたいが、一部分を抜粋すると「獲ったボールをどういうふうに処理するか、もう少しセーフティにやらなければいけない部分と、リスクを負わないといけない部分とを、うまく使い分けられればよかった」。やはり、ディテールの判断になる。心拍数が上がり、気が焦り、点を獲ろうと意気込んでいる状況で、判断にうまくいかないところがあったのであれば、事前に原則や対処法をすり合わせておくことで改善は可能だろう。

相手カウンターへの対応がよく最終ラインもからだを張って守ることができていたし、攻撃では多くのチャンスをつくることができていた。全体としては悪くない。細部の詰めるべきところを詰め、完成度を高め、勝率を上げていってもらいたい。

◆選手のコメント

◯大久保嘉人の談話

(残り 3902文字/全文: 5079文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ