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【無料記事/J1第18節第1報】速報◆橋本拳人が「2列めから入っていく」有言実行の2発!永井ウタカ拳人のトライアングルアタックが機能し、意地を見せるも無念の引き分け(2017/07/08)

©️F.C.TOKYO

7月8日、FC東京はホーム味の素スタジアムでJ1第18節に臨み、首位の鹿島アントラーズを相手に2-2で引き分けた。試合前には石川直宏がトラメガを使ってゴール裏に共闘を呼びかける場面もあったこの日の一戦、鹿島側5,500人を含む42,979人が詰めかけた味スタで、青赤軍団が意地を見せたが、あと一歩のところで勝利を手繰り寄せることができなかった。

ホームで勝とうと主体的に攻撃していたことが裏目に出た。前半17分、相手陣内に攻め込んだ東京は鹿島にボールを奪われ、カウンターに。レアンドロが左から右へと斜めにボールを運び、遠藤康へ。遠藤からボールを受けた西大伍がクロス、これを頭で決めようとした金崎夢生のシュートは東京ゴールキーパー林彰洋が弾くが、こぼれ球をペドロ ジュニオールに押し込まれ、0-1。東京は鹿島に先制ゴールを許してしまった。

しかしプレーの質で鹿島に凌駕されていた東京がここで折れずに反撃する。前半44分、太田宏介が左サイド遠めの位置からアーリークロス気味に浮き球を入れる。ここでゴール前に入ってきてまるで前田遼一のような空中戦を見せたのは橋本拳人! 試合前日に「前線のふたりだけでなく、2列めから入っていく」とフィニッシュへの攻撃参加を予告していた橋本の一撃で、東京はスコアを1-1とした。

セカンドハーフに入っても東京の勢いが止まらない。後半2分、永井謙佑のパスを受けたピーター ウタカのスルーパスに右から入ってきたのはまたも橋本! 絶好のパスを丁寧に決め、ついに逆転に成功する。ドッピエッタを達成した橋本を、東京ゴール裏は高橋秀人の替え歌となるチャントで讃えた。

さらに後半9分にも似たかたち。ピーター ウタカが右の橋本に出さず、あえて左の永井にパス。相手ゴールキーパーの曽ヶ端準を引きつけた永井は右に走り込んできたフリーの橋本にパスを送るが、微妙にタイミングが合わずこれはシュートにできなかった。しかしピーター ウタカ、永井謙佑に橋本拳人を加えたトライアングル攻撃が鹿島の守備を崩し、脅威となっていることはあきらかだった。
東京は鹿島の反撃をしのぎながら、さらに攻撃に出る。後半29分には米本拓司がシュート。東京の勝利が近づいているかに見えた。

しかし好事魔多し。後半31分にはレオ シルバのパスを受けたペドロジュニオールがこの日2点めとなるゴールを決め、ブラジルコンビの攻撃によって鹿島が2-2と試合を降り出しに戻した。

だが東京は諦めない。中島翔哉、前田遼一、田邉草民を投入し、3バックにシステムチェンジを施して3点めを獲りに行く。後半45分には前線でキープ、タメた前田のパスを受けた中島がシュートを放つがこれは鹿島ゴールキーパー曽ヶ端に弾かれてしまい得点ならず。試合終了間際には太田が左コーナーキックを放ったが、これもゴールにはいたらなかった。東京はリーグ戦で4試合ぶりに敗北を回避、必死の戦いを見せたが、惜しくも引き分け。鹿島相手の初の年間2勝はならなかった。

この日の闘争心、ピーター ウタカ、永井謙佑、橋本拳人による攻撃がすばらしいものであっても、まだ東京は苦境を脱していない。さらなる努力が必要だろう。

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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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●MATCH 試合後の取材も加味した観戦記など
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そのほかコラム、ニュース、などなど……
新聞等はその都度「点」でマスの読者に届けるためのネタを選択せざるをえませんが、自由度が高い青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンでは、より少数の東京ファンに向け、他媒体では載らないような情報でもお伝えしていくことができます。すべての記事をならべると、その一年の移り変わりを体感できるはず。あなたもワッショイで激動のシーズンを体感しよう!

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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