【無料記事】U-23アジア選手権予選から帰国の柳貴博、波多野豪がさっそく合流。「さらに高いレベルをめざしたい」と柳(2017/07/24)
U-23アジア選手権予選を2位通過したU-20日本代表に招集されていた柳貴博と波多野豪が帰京、小平グランドでFC東京の練習に参加した。
東京コンビが出場した第2戦のvs.カンボジア戦では柳がクロスを上げて73分の先制点に絡み、84分のダメ押し点も波多野がロングキックで起点になりと、青赤勢としても収穫のあったU-23アジア選手権予選を「楽しかった」と振り返った。
「悪くはなかったと思う。チームとしては(中国に敗れて)ぎりぎりの2位で上がったので、ほんとうは3戦全勝できたらよかったんですけど。vs.中国戦は相手の削りに来る感じと暑さで押し込まれ、やや集中を欠いて失点してしまった。(U-20ワールドカップ出場選手と新たな選手とでメンバーがミックスされるなかで)短期間で合わせていくのは難しかったですが、予選突破は前向きに捉えたい」
ベンチから眺めるのではなく、日の丸を身に着けて得点にかかわったことが、柳の自信とあかるい表情につながっている。右から放った柳のクロスに中央では合わせる選手がいなかったが、左で遠藤渓太が合わせた。
「個人的にはカンボジア戦でなかなか点が獲れないなか、自分のクロスから点につながったのはよかったと思います。次ももし呼ばれたら、さらにチームに貢献していきたい」
単純な力量差だけでは推し量れない難しさがアウエーにはある。柳は“完全敵地”の威圧感を味わった。
「(相手のレベルは?)そんなに高くないですね。でもカンボジア戦では、会場で感じる完全アウエーの雰囲気がすごかった。その環境下で、前半からベタ引きしてくるカンボジアを相手にどう崩すか、もっと頭を使ってプレーしていかないといけない。もっと状況を把握しながら試合を進められたらよかった。でもアウエーでいい経験ができたと思う。完全アウエーの試合はなかなかない。すごくよかったです」
伴和曉通訳から事前情報を伝え聞いていたおかげで、さほど面喰らうこともなかったようだ。
「けどまあ、思ったよりも暑くなくて。もしかしたら東京より暑くないんじゃないかというくらいの気候だった。ちょうどスコールの時期と被っていて雨もすごく降っていましたし。いまどきはなかなか経験できない人工芝のピッチでプレーが難しい面もありましたけど、よかったなと思います」
今大会を経て、今後の目標もはっきりした。年内はFC東京で地力を上げ、この世代の代表でポジションを獲得していく。トップチームのシステムが3バックになったいま、3バックの一角でもウイングバックでも出場の可能性は拡がった。
「カンボジア戦で得点できないなか自分のクロスから点が獲れたのはよかったんだけど、得点以外に何本もクロスを上げたシーンでの精度がまだまだ足りない。かんたんなミスも減らしてクオリティを上げていかないといけないと感じました。(今予選よりも)もっともっとレベルの高いところに行けば、いま通用しているプレーも通用しなくなってくると思いますし、さらに高いレベルをめざしていきたい」
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◆書評
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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
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「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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