青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【有料記事/ルヴァンカップPOS第2戦第2報】中島翔哉にシュートの手本を見せ、ウイングバックの極意と若い世代の突き上げを語った室屋成、注目のミックスゾーン取材(2017/07/26)

積極的にショートカウンターを仕掛け、7本のシュートを撃った中島翔哉。ボールを奪ってからフィニッシュに持ち込みペースを掌握するうえで大きな貢献をしたものの、ゴールはゼロとあって、2本のシュートで1点を決めた室屋成には、微妙に羨望がまじった? なかよしらしいひとことが飛び出した。

「(室屋)成がシュートをやり方を教えてくれた(笑)。ミドルに関してはあれを真似して、ああいうシュートを撃たなきゃいけないと思っています」

これを伝え聞いた室屋は「ばかにしてるだけです(笑)」と表情をほころばせたが、「チャンスを多くつくりながらなかなか崩しきれないなか、ピンチのあと一気に持っていって相手の組織が整いきる前に撃ったのはすごいと思うが?」と訊ねると、表情を引き締めた。
「みんな奪われてからの切り換えが速かった。自分たちの意識していたプレーで相手がミスをしてそこから生まれたゴール、ほんとうにチームが前半からつづけてきたものの結果で、自分のゴールはその延長線上にあるものだと思うので、チームのおかげだと思っています」

実際、FC東京はサンフレッチェ広島に対して試合開始の時点から、積極的なボールを奪取し、速攻で多くのチャンスをつくり出していた。
3-1-4-2の布陣では、トップにボールが入ったあと、そこからのボールの動きしだいで、ウイングバックにもインサイドハーフにもフォワードにもフィニッシャーの役がまわって来る。この循環のなかで中島7本、前田遼一1本、ユ インス2本、小川諒也1本、室屋2本と、それぞれシュートを記録している。ほかの2本は髙萩洋次郎と山田将之によるものだ。
奪ったあと切り換えを速くする。守備にも攻撃にも積極的なこのプレーを途切れず連続させるうち、ついに均衡を破ったのが室屋であり、その順番が偶然自分に巡ってきただけ──そういう感触があったのだろう。
室屋は言う。
「ボールを取り返したあとだったので、

(残り 813文字/全文: 1610文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ